精神疾患の人たちの矮小さは、心理学に拠るところが多い。
認知行動療法には誤謬がある、私は主治医の精神科医に指摘した。「見破りましたね」と言わんばかりに主治医は笑って「そうなんだよ」と頷いた。
私は、精神疾患の人たちが、不当に飼い慣らされているのを知っている。
意味もなくビクビク怯え、不安に晒され、街の中の矮小なシミとなり、患者によっては「なんだかいつも監視されてる」と錯覚して窮屈な思いをしている。可哀想でならない。
詩人ロートレアモンは「心理学には、まだまだ成長が必要だ!」と書いている。
患者は、心理学の檻の中で暮らしているようなもの。八方塞がりの四面楚歌。心理学だなんてモノは、金太郎飴の製造器に過ぎない。
私は患者の没個性を嘆いている。
いつも他人の目を気にしている患者、これじゃ死ぬまで矮小だと思う。
ご自分のズレ、歪み、そんなモノに気を取られ、生きた心地がしない。
心理学を突き放すだけの能力と才覚がほしい。
せっかくの個性をご自分で殺しているようなもの。
キラキラとした個性、その復活は当事者の生きる力にかかっている。
ご自分の輝かしい感受性、むりやり抑え込んではいけないと思う。もっとご自分の力を信じて、個性的に生きてほしいよ。