日本は、イギリスの議会政治と同じ、原則として、伝統の政党政治です。


先の東京都知事選では、政党からの支持や支援のない候補者が乱立しました。これは、基本的にアウトだと思います。


中にはSNSを活用する候補者もいました。しかし、その人に、有力政党からの支持や支援が果たしてありましたでしょうか? 奇を衒ったとして、特にIT関係者からは不評だったのではないでしょうか。既にSNSは古いと思います。


さて、地方選にしても国政の選挙にしても、今や戦後55年体制は、古風なのかもしれませんね。当時の社会党は雲散霧消しています。加えて、我の強い熱弁も、なんだか早稲田大学の雄弁会の延長みたいで、稚拙だと思いますよ。


大切なのは、企画力だと思います。各有力政党は、もっと工夫して企画力を洗練させる必要がありますね。さもなければ、広大な無党派層を取り込めないと思います。


無党派層は、政治学が明らかにしたように、基本的にラジカルな層です。決して保守ではありません。だから現在の野党としては、得票に繋げるうまみがあります。本来ラジカル層である無党派層を野党が取り込めないなら、野党の努力不足なのだと思いますよ。