不良女子に、私は、親近感を抱く。
彼女たちは、世間からは理解されない。
いま、この界隈は、ガールズバーがひしめき合っていて、家族から理解されない女子たちが、ミニスカ姿で街角に佇み、頻りに客引きしている。
私は、生まれつきお酒が一滴も飲めない。
だからガールズバーには入らない。
この辺りには、立ちんぼの女子も多い。
海外から来る立ちんぼもいる。
私は、家族から理解されない彼女たちを、決して蔑まない。彼女たちはみんな、見えないキズを抱えている。
プロの女を、私は抱いたことがないし、今後もたぶん抱かない。あまりにも彼女たちは、私と同質で、近すぎるから。
バカな女だ…世の旦那衆は軽蔑するだろうが、いつも私は彼女たちを擁護する。
彼女たちだって、好きでやってる商売ではない。
食べて生きていかなくちゃならないから、仕方なく彼女たちはその仕事をしている。
詩人ボードレールは、娼婦を伴侶とした。
意気地なしの私は、かの詩人のようにはなれない。
堕落と人は詩人を小馬鹿にするだろう。
しかし、私は、この詩人を、尊敬する。
中学生以来、私のガールフレンドは、申し合わせたかのように、不良女子だ。