東京が好きな私は、他人の苦悩に興味がない。


陳腐な正義を振り翳す人には飽き飽きしてる。


幸福追求権を頻りに行使する人が好き。


華やかな非婚の人が好き。


服なら私は数百着もっていて、有り余ってる。


モードとコスメに詳しい人が好き。


ソニア・リキエルは《デ・モード》を表明したけど、そんな彼女は、首都の住民からしか理解されない。


オシャレじゃない人も世間に沢山いる。ごめんなさい。私には関心がない。


良い服を着て、良い気分に浸って歩く人が好き。


食い倒れの大阪、着倒れの京都、という。ごめんなさい。いずれも私には興味がない。東京が好きだから。


私は、私だから。


この街で生まれ、この街で育ち、この街で暮らしている。他に必要なものは、ない。