抱き寄せて抱き合ったけど


ひとつになりたくてひとつになろうとして


あー。


ムリだった。


擦れ違いのこんなとき


「幸せじゃないだなんて、ウソよ」


あなたは言った。


僕は何かを探そうと


あなたのスカート捲ったけど


紅い紅いキズみたいな小さな小さな潤んだ穴があるだけで


間違ったのかな?


「ソコだけど、そこじゃないの」


あなたは喘ぎ声で言う。


あなたはあなた自身を守るため


出掛けたんだね。


孤独な少女だったあの頃の


健全な感じ方を探しに出発し


教えてくれたんだね僕に。


木の葉の緑や


水面の青を。


あなたの詩を。