精神疾患の患者さんたちの中で、猫好きな人たちは多いですね。猫は、ふらっとどこかからやって来て、食餌をたいらげ、またふらっとどこかへ出掛けてしまいます。


投影といえばそうなるのかもしれません。


可愛らしいですからね、仕種など、猫は。


いやいや犬のほうが好き、という人も勿論います。


輪廻転生という考え方があって、次に生まれかわるなら是非とも猫になりたい、そんな人もいます。その逆に、猫の生まれかわりがわたし、そういう人もいます。


猫、人気です。


映画『キャット・ピープル』は、女優ナスターシャ・キンスキーが演じ、まぁ当時は「最悪の映画」と酷評されました。性的なシーンが野蛮だとされました。私はなんとも思いませんでしたけど。あれが野蛮かな?


さて、種族の考え方には問題がないでもありません。排他的になりがちになるからです。


サルトルはカミユとの論争で「君は、種族の意識を持っている!」と痛烈に批判しました。種族となると、どこかしら特権的になりがちだからです。


慧眼のサルトルは明晰だったし、誠実でもあったから、論争でカミユよりうわてでした。


こんな明晰もあるんだとして、私はただ敬うばかりです。


それでも、私は種族としての猫族って、あるような気がしますね。


優雅で、魅力的な猫。


精神疾患の人たちが猫族だったらなー、そう思います。