詩は、ムズカシイといえば難しい。
難しく考える人もいる。
哲学にこだわればキリがない。
キズに着目すればキリがない。
だからといって鈍感力でもない。
詩人コクトーは
《今日では、愚か者でさえもが、考えている》
と、書いた。
ありふれてささやかなこんなことで《傷つく》人もいる。
たぶんその人はまだ詩人とはなってない。
丸と四角を足したら、かどのない真ん丸になった。
こうすれば詩に近い。かどは《過度》と《角》を掛け合わせている。
考え過ぎて、鬼になる人もいる。厄介な書生のままでは怖がられる。
ありのままの自分になる。
これがまぁ難しい。
赤ん坊みたいになったなら、かなり詩人に近いのかもしれない。
キズとか苦悩は、楽しくないし、共有できない。
みんなと一緒に笑い、みんなと一緒に唄う。
《純真、とはいっても、ただの純真じゃないんだ》ジェーン・オースティンは微笑んで書いている。
自殺はなんらかの過ちだと私は思う。