執拗なストーカー被害に遭って、私は苦しんでいた。
相手は、元カノ。
彼女によるストーカーは、一年以上、続いた。
付き合った私がそもそも愚かだったのかもしれない。
彼女は、私の職場のネット環境をも喰い荒らしたし、私の職場にもやってきて職務の妨害をした。
職場のネットに入られたのは、私にとっての致命傷となった。
そこで、私の代表は、恫喝された。
「はまちゃんと仕事しづらい」同僚は遂に声を荒げた。
当時、私はいくつかのSNSをしていたけど、どれも恫喝された。
恐ろしくなって、全てSNSをやめた。
IPアドレスを辿る方法もあったが、ハードルが高かった。
いずれにしても、私は憔悴してたから、職場近所の警察へ被害を相談した。
できれば刑事課の警察官へ相談したかった。
「現場を取り押さえないと、現行犯のみ対応できます」警察はそう言った。
到底、私にはそれが不可能に思えた。
いのちの不安を常に感じた。
みるみる私は痩せていく。
やがて警察は私に緊急連絡先の電話番号を提示し「何かあったら、すぐここへ」と言う。
その方法は、私には至難の業に思えた。
で、その時がやってきた。
彼女が私の仕事先にやってきた。
上司が私に目配せし、直ちに私は警察へ緊急連絡した。
「五分で行きます!」警察も興奮気味だった。
たちまち、警察官が結集し、元カノを捕まえた。
以来、彼女は何もしなくなった。
それでも、私の傷はまだ癒えない。
転職し、IT企業で私は働いた。
あれから、私にはまともな文章がまるっきり書けない。
仕事をいくら頑張っても、自信が持てない。
彼女の笑顔の写真は、まだ私のiPhoneのライブラリに入っている。
あの頃の幸せを削除できない。