カロリー計算
摂取カロリーと消費カロリー。
摂取カロリー > 消費カロリー
ならば太る。
このように考えている方が多いです。
昔の人は、カロリー計算の概念すら知りませんでした。
今の人は、カロリー計算や、その他素晴しい健康情報をいくつも知っています。
それでは健康レベルは上がったのか?
肥満や高齢者の寝たきりの割合は、以前のそれよりも明らかに増えています。
昔はなかった花粉症やアトピーなども社会問題となっています。
空気が汚れたから?
確かに少しは影響しているでしょうが、食事を含めた生活習慣の影響が
大きいと指摘してされています。
『生活習慣が問題だ』のままでは漠然としていて、何をしたら良いのか
分かりませんね。
それでは前へ進みませんので、私の考え方を示させていただきます。
以下は、あくまで私の現在の考え方であって、完全なものではありません。
ご自身の考え方はご自身で作ってください。
それを作る上で、参考になる部分があれば幸いです。
■考え方
考え方・価値観が、行動の選択肢を決めています。
行動によって結果が決まります。
健康管理については、今までの行動の習慣が今日の結果を決めており、
1週間後・2週間後の結果は、今からその間に選択する1つ1つの行動に
大きな影響を受けます。
考え方 → 選択肢 → 行動 → 結果
健康管理に限らず、選択肢が狭いために悪循環から抜け出せない方は
多いです。
良い結果を得たいならば、そのために必要な行動は何かを調べて、
今まで知らなかったところに選択肢があることを学ぶべきです。
そのためには、考え方を修正する必要があります。
考え方は、ストレスと密接に関係しており、考え方を改善することで、
同じ環境でもストレスを激減させることができます。
ストレスが原因で健康維持を難しくしているケースは多いです。
ストレス → 食べることでストレス解消 → ドカ食いを後悔 → ストレス
悪循環を断ち切るチャンスはいくつもあります。
考え方を変えることはメリットがある。
メリットがある考え方の変更は、積極的に受け入れる。
そのような改善し続ける意識を持つことをオススメします。
■カロリー計算のメリット
多くの場面でカロリー計算が採用されており、広く受け入れられています。
その理由は何でしょうか?
健康に関する情報の中で、最も分かり易い考え方の1つだからではないでしょうか。
なぜ分かり易いのか?
貯金のような感覚で、数字(見えるモノ)で捉えることができ、
入ってくるモノと出てくるモノ、どちらが多いかによって決まります。
だから、運動してカロリー消費しよう。もっともっと運動しよう!
だから、カロリーを控えよう。ノンカロリー、カロリーオフ、カロリーカット!
運動を全くしていない方が運動するキッカケになることは◎です。
揚げ物・お菓子を食べまくる人が、控えめにするキッカケになることも◎です。
■カロリー計算のデメリット
カロリー計算は分かり易い概念で広く採用されており、受け入れ易いですが、
反面、ストレス対策や、酵素、ホルモン、血糖値、ビタミン・ミネラル、疲労、水分量、呼吸などは、数値で見ることが難しく、似たような管理をする経験がない
ために、『よく分からないもの』になっています。
健康管理・ダイエットに影響する要素は、カロリーだけではないにも関わらず、
視野を狭めた方が楽なので、カロリーだけにこだわる。そのような傾向が見られます。
■運動
適度な運動は、健康維持に◎です。
が、カロリー消費が足りないんだと、運動をいくらでも増やそうとしがちです。
ムリは誰でも続きません。
運動をどの程度すべきか、どの程度の頻度ですべきか、足りているのか、
やりすぎなのかを考えずに、苦しみながら取り組むことになり易いです。
適度な運動は確かに健康維持に◎ですが、例えば食べ過ぎたから階段を使う。
その程度で消費できません。
また苦しいのには理由があります。栄養素など足りない何かがあるために、
体が警告を出しています。
同様に体重にこだわりすぎる人は、運動直後に2キロ減ったら喜びますが、
その2キロのほとんどは水分です。水分が2キロも減れば、血液はドロドロに
なります。運動によって、老廃物を沢山作りました。十分な休息がなければ、
それらは体外へスムーズに出てゆけません。
疲労・老廃物を溜める習慣は、免疫力を低下させ、体質を悪化させ、
健康を損ない、いよいよ生活習慣病として医師のお世話になります。
ダイエットがうまくいかない人は、急ぎ過ぎている方が多いです。
サッサと卒業したいのはとてもよく分かりますが、焦らず良いマイペースを作る。
良いマイペースを自分でデザインして、必要な改善を少しずつ実践してゆくことが
大切です。
■摂取カロリー
食品に記載されているカロリーは、口に入る時点のカロリーです。
口は体の入口ですが、栄養を吸収する機能はありません。
胃腸で消化されて、腸で吸収されています。
吸収するカロリーは、食べる順序、食べる組合せ、調理方法、食材ごとのバラつき、噛む回数、体調や酵素など、多くの要素が関係します。
同じメニュー&食事量でも、他の要素が異なれば、吸収されるカロリーは異なります。
口から入った栄養は、全て吸収されているわけではないことを覚えておきましょう。
■必要カロリー
1日に必要なカロリーの目安がありますが、個人差、気温・湿度、運動量、
頭脳活動量、、体調、ストレス、モチベーションなど多くの要素によって、
その日に消費する栄養量は異なります。
カロリー以外にも沢山の栄養素も不足することが往々にありますが、
なぜかそれらはおざなりになりがちです。
毎日消費量は異なるのですから、基準を数字で一定にすることは
実際には難しいです。
■カロリーは燃焼しないと出ていかない?
便には脂肪を含んでいます。燃焼しなくとも余計な分は本来は出てゆきます。
■まとめると
吸収されるカロリーは分からない
その日に必要なカロリーは分からない
燃焼しなくとも排泄されている
カロリー以外の沢山の要素がおざなりになりがち
となります。
では、他の要素を全部詳しく知らなければ、ダイエットは成功できないのでしょうか?
いいえ。そんな大変なことではありません。
ポイントを抑えて、いくつか軸となる考えを作るための書籍を読むことで、卒業できます。
書籍を読むことを面倒がり、ポイントだけ抑えたがる人がいますが、
書籍を読むことで考え方に軸が出来ます。
お金と手間が掛かりますが、新しい情報に右往左往し続けることを卒業できる
メリットを考えたら、長い目で見れば、お金も手間も節約でき、健康レベルを
向上させ、ストレス解消ではなく、ストレスの対策が打てるようになります。
■カロリー計算は『禁止』になる
肥満になる原因の多くは、ストレス解消に『食』を選んでいることです。
カロリー計算を自分で行った場合、「これ以上食べてはダメ」と線が引かれます。
その線は、その日に必要なカロリーとは異なります。
禁止はストレスとなります。ストレスが積もり積もって、健康管理を難しくしている
のですから、制限する方法ではストレス増の方向に働き、健康管理を難しく
しています。
ダイエットを難しくしている大きな理由の1つは、正しい知識が足りない
のではなく、ドカ食いなどに走らせる『何か』に支配されることです。
自分を自分自身でコントロールできなくなる状況になってしまう。
カロリー計算では、それを防ぐことは極めて難しいです。
■自己観察のススメ
カロリー計算のように数値で示されると、目に見えるため、分かり易いですが、
食欲がコントロールできないことの対策にはなりません。
食欲がコントロールできないのは、精神力が弱いからでしょうか?
仮にそうだとすると、
ダイエットに成功した人は、精神力を強化しましたか?
ダイエットが必要ない人は、もれなく高い精神力を備えていますか?
そんなことはありません。
彼らは、『ムリせずうまくいくパターン』を知っています。
食欲とは感情系です。感情とは、目に見えませんが、明らかに存在しています。
その存在を観察して、「イライラしているなぁ。」とか、「今は腹8分目だ。」
など、自分の心の状態を客観的に観察すること。
最初は意識しないと出来ませんが、慣れると意識せずに出来るようになります。
数値で目安があるととても分かり易く便利です。便利な分、考えることを忘れます。
自分の心の状態を観察することをしなくなります。
感情のコントロールを難しくしているのは、白い砂糖など一部の食べ物です。
それらの割合を減らしながら、感情の観察を意識することをオススメします。
ストレス対策がおざなりになる人が多いです。
一時的な解消ではなく、悪循環のパターンを見付けて、2度と同じことに
ならないように対策を打ちましょう。
肥満については、感情の観察やストレス対策など『考え方』を含まないので
あれば、その方法では足りないと私は感じています。
■おまけ
同様に、水飲みについても1.5リットル、2リットルなど、専門家によって
目安の量は異なります。
健康に関する情報は、どちらが正しいかではなく、全体を見ることが
大切です。それらの意見から吸収すべきことは、
「水飲みは健康に◎であること。」
です。
苦しいと感じながら、義務的に飲む必要はありません。
「水飲みで得られるメリットは何か?」を確認して、メリットがあり、習慣として
取り入れることが可能ならば、実践する。
思ったよりも大変だったならば、今はタイミングがあっていないと解釈して、
他にできる健康にプラスなことを1つ見付けて実践する。
自分自身を含めて誰も攻めずに、ただ結果を求めることを私はオススメします。
誰かを攻撃すれば、それなりの確率でいずれ自分自身に返ってきます。
攻撃することは悪循環し易いです。
★オススメ書籍★
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テレビが信用できなくなった方にオススメします。
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