dimarzioのブログ -3ページ目

11月28日

いよいよ入院の日がやってきた。朝の9時までにと言うことだった。父親を車に乗せて自宅を出発した、すると父親は「帰って来れるかな?」とつぶやいた。僕は「ははっ」と笑うしかできなかった。
病院に着き、病室を案内してもらう。すると「すぐ検査です」と看護士の方が話しかけてきた。
当初は、そのまま帰ってから母親を連れてくる予定だったがそのまま付き添うことにした。父親とこうして歩くのはいつ以来だろうと思いながら。しかしなんでそれが病院なんだろうか?
検査を一通り終えて病室に戻った。父親は付き添ってくれてありがとうと僕に言ってきた。ショックだった。いつも強い父親がぼくにありがとうを言うなんて。

11月27日

11月27日の夜に家に戻って両親と会った。
父親と目が合わせれない自分がそこにはいた。いつもどうりにふるまおうとしているもう一人の自分が存在していた。
一緒にご飯を食べた、しかしそこには昔の父親はいなかった。無理をして食べようとしているのがよく分かる。
ご飯は米のとぎ汁の様なのに!スプーンで一生懸命食べていた、いや飲んでいた。ナマコを食べながら、「ナマコはするっと喉を通るから楽だ。」と。

11月21日

11月21日、一本の電話が入った。父親からだ。
来週の28日から入院するとのこと。食べ物が食べれないそうだ。いつも元気だった父が少し弱気だった。「心配するな、ただ食べれるようにしてもらうだけだ。」
いやな予感が頭を駆け巡った。