世の中に
不思議なことは 無数にあって
それら全ては 日常の
光のもとには 姿を見せず
気配を現わす こともない
例えばそれは 百年後
あるは例えば 百年以前
これなる場所が どうなのか
ひとには全く 判らない
さてはそもそも 1年後
あるはたったの1時間
過ぎた世界も 判らない
まして況んや 人目には
ひとの社会の 外れに往き交う
影らの姿も 判り得ぬ
それは例えば
鳥たちが 空の通い路を
判り尽くして 飛び行くように
判るものには
知られるらしい
あたかもそれは
ひとに影が
寄り添うごとく
形なすもの
そのものごとに
見えない影が
付きまとう
いうなれば
われらは 絶えず
妖精たちと
背中合わせに 生きている
識ると識らずに
かかわらず