SMILE AGAIN PRELUDE(前夜祭)11.6.3.@鹿島セントラルホテル
カシマサッカースタジアムは震災で深刻なダメージを被りました。
http://ameblo.jp/hama-penguin/entry-10834458637.html
3月15日にはチームとして活動停止、選手はブラジルに帰国したり実家に帰り自主トレするしかありませんでした。
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カシマサッカースタジアムは県立です。被災地である茨城県は震災復旧に手一杯で、復興予算を娯楽施設に回す余裕があるとは思われず、年内ホーム開催は無理と覚悟していました。
各界関係者のご理解・ご尽力・ご協力により、40日間で4億8千万かけた応急工事で、6月15日の甲府戦からカシマスタジアムで試合ができることになりました。試合に先立ち、クラブとスポンサー各社は、震災復興チャリティーイベント「SMILE AGAIN~YELL FROM KASHIMA~」を6月4日に開催することになりました。
http://www.so-net.ne.jp/antlers/news/release/10414
ここ数年カシマサッカースタジアム内で開催されていたSOCIO FESTAが今年見送られたため、SOCIO会員は前夜祭に招待されることになり、チャリティーマッチ前日、鹿島セントラルホテルに泊りました。
震災前のホーム開幕戦は青春18きっぷで行ったので、高速バスで向かうのは今年初めてです。潮来インターを降りホテルのある神栖市に向かうと、傾いた電信柱や屋根に青シートが掛けられた民家が散見され、被害の大きかった潮来市民・神栖市民のご苦労が偲ばれました
18時受付開始、会場に入ると現役選手全員が各自募金箱を持って整列してます。
『募金する場所ではサインや握手は御遠慮ください』とのことだったのですが、満男の募金箱に入れた人は、満男の方から手を差し出して握手してもらい、じっと目を見て「ありがとうございました」と言ってくれたらしい募金すると記念の絵葉書セットがもらえました。
司会進行はわれらがリポーター・高城光代サンと松本アナ。松本さんはダニー石尾さんがアントラーズの選手紹介する前に、アウェイチームの選手紹介を担当しています。
SMILE AGAIN記念Tシャツ販売コーナーには田代選手と梅鉢選手が。
(今日はアリスママが欠席で、グランマお一人でした。)
最初に井畑社長から関係者各位へ感謝の言葉と御礼の挨拶、今回のチャリティーイベントの趣旨とスケジュールの説明がありました。明日の慈善試合後、チームは二手に分かれてジーコさん・本田さん・名良橋さんは福島県いわき市で、アルシンドさん・秋田さんは満男と共に大船渡でサッカー教室を開催するまでが震災復興チャリティーイベント「SMILE AGAIN~YELL FROM KASHIMA~」となります。
開場前に井畑社長とお話しする機会があり、私の母方実家が和歌山城下で、国宝の塔があった寺であること、従姉妹が桐蔭高校卒で井畑社長の後輩にあたることを話すと、嬉しそうに聞いてくださいました。
茨城県サッカー協会会長、茨城県副知事と額賀代議士の挨拶のあと、岩政選手会長の挨拶でオープニングセレモニー終了。選手がステージから降りて歓談タイム開始です。
ダッシュするアリスグランマお目当ては誓志でした乙女心は永遠ですね
今回一番話をしたかった西大伍は代表招集で欠席しんぞーもいないので今年入団した選手や新人選手との会話を楽しむことに。(柴崎岳は長蛇の列であきらめました)最初に向かったのはACLシドニーFC戦で入団5年目にして初スタメンを果たした小谷野選手。
http://ameblo.jp/hama-penguin/entry-10887922708.html
ブログに載せたスタメン集合写真とセンターサークルに入った写真を小谷野選手に差し上げ激励しました。
『青木選手や野沢選手だってスタメン定着するまで8年かかった。小谷野選手もこれからが勝負だよ』と話しかけると『はい、頑張ります』と固く握手してくれました。
続いて當間選手。最近、雄飛寮法廷で遠藤検事の追及から被疑者を守り、杉山裁判官に情状酌量を訴える≪人情派弁護士≫として風格を増した當間ですが、西大伍選手が入団し、彼も勝負の年です。
曽ヶ端選手はいつも堂々と、優しく接してくれます。
大迫選手のハミカミ度はちょっと心配。。。昔の誓志以上です
誓志は山形から帰ってきてから、人の目をちゃんと見て話すようになりましたね。
壇上ではジーコさんが登場ドイツW杯以来5年ぶりの来日ですカシマサッカーミュージアム内のレジェンドルームにすでに殿堂入りしているジーコさんに、ようやく特別功労賞の授与で万雷の拍手
「何年ぶりに帰ってくることができてうれしく思っています。鹿島に初めてきてから約20年になります。今回、走馬灯のように昔を思い出すという経験を初めてしました。現在、鹿島が日本のサッカー界を代表し、引っ張っていく存在になったことは私の大きな誇りでもあります。鹿島のサポーターの皆さんに訴えたいのはさらなる結束です。サッカーを通じて今の非常に困難な状況をなんとか克服してほしいと思っています。1人1人の力は小さくても、それを結束させれば必ず大きな力になります。どうもありがとうございました。」(ジーコ公式サイト)
トニーニョ・セレーゾさんもジーコさんと並んで表彰されました。
明日の試合のためにわざわざフランスから来てくれたエムボマさん。メガネがカッコよくて、いい匂いがしました通訳の方を通して『鹿嶋に来てくださってありがとう』と申し上げると、優しく握手してくれました
秋田さんには、いつも『お帰りなさい』とまず言ってしまいますいつも『おう』ってかんじです
オリヴェイラ監督には昨年未使用の長袖レプリカユニに特別にサインしてもらいました。オリヴェイラさんにサインを頼むと、必ず真ん中に大きくサイン書かれるのです
アルシンドさんは相変わらず情熱的で、鹿嶋に帰ってきたことを心から楽しんでいるようでした。10年前のアントラーズジャパンvsアントラーズブラジルでは、気負いすぎて最初のシュートで負傷退場、さぞかし無念だったと思います。アントラーズに今年入団した息子の前で、明日はどんなプレーを見せてくれるのでしょうか
ラモスさんには、07年7月29日本田泰人引退試合で、本田さんがヴェルディ1993との対戦を希望したため、アウェイ福岡戦の翌日鹿嶋に直行してくれたことに感謝の意を伝えました。当時ラモスさんはヴェルディの監督、前半7連敗で苦境に追い込まれましたが建て直し、見事08年J1昇格を果たしました。ラモスさんはサービス精神旺盛で、サインも写真撮影も丁寧。『明日の試合楽しみにしててね俺、やるから』と言ってくださいました。
秋田豊引退試合で、秋田さんがジュビロ磐田とのチャンピオンシップの再現を希望しました。
磐田レジェンドスターズの一員としてプレーした名波さん・福西さん・鈴木秀人さんが明日の試合に参加してくださいます。
引退試合のお礼に上の写真を差し上げようと用意して、会場でお探ししましたが会えなかったので、大岩コーチにことづてました。
剛さんは『わかりました。ありがとう。必ずみんなに渡します。』と言ってくれました。
『明日の試合に出場する選手の皆さんは壇上にお戻り下さい』のアナウンスが流れ、明日の試合に向けての抱負を述べます。アルシンドとイゴール親子の2ショットより、アルシンドさんと秋田さんとの頭の相似形が気になります
誰もが記憶に残っている豪華なお二人の揃い踏みを、鹿嶋でお目にかかれるとは思いもしませんでした。ラモスさんと本田さんは明日は『削ってやる』とお互い宣戦布告して会場を盛り上げました
そして鹿サポなら誰もがひれふすこの2ショットオリヴェイラ監督は自叙伝のなかで、少年のころからジーコの大ファンで、よくマラカナンにジーコのプレーを見に行ったことを書いています。(オリヴェイラ監督は1950年生まれ、ジーコさんは1953年生まれ)意外なことに、オリヴェイラさんはジーコさんと今回初対面だったそうです体育大学卒業してすぐフィジカルコーチになったオリヴェイラさんは、プロサッカー選手としてのキャリアはありません。明日の試合、選手としてジーコやセレーゾとプレーするオリヴェイラさんがどんなプレーを見せるのか、注目です
ステージ上でオリヴェイラさんとジーコさんはずっと話していました。
大岩コーチは、元旦の天皇杯決勝で引退の花道を飾れたことをサポーターに直接御礼を言う機会がなかったとして、この場を借りて改めて感謝の意を伝えました。
http://ameblo.jp/hama-penguin/entry-10761387107.html
右の元3番CB金古聖司選手は現在でもシンガポールリーグで活躍中。
セレーゾさんが登場絢爛豪華な3ショットに
明日の試合出場者の皆さんは、良いいプレーを見せるため退席し、ステージでは選手提供品のチャリティーオークションが始まりました。
今年鳥取の米子北高校から入団したDF昌子源選手は、高校時代のチームメイトが交通事故で泣くなり、5月3日に告別式に出席、試合出場を亡き友に誓いました。
カルロン選手はこの風貌でしんぞーと誕生日1日違いでしんぞーより若い直接会って見ると、普通の青年でした。
アルシンドがアントラーズでプレーしていた93年、イゴール選手が生まれました。わずか20年ですが、アントラーズの歴史を感じます。ここまで飲まず食わずで歓談に応対していたイゴール、川窪通訳からコップ水をもらうと一気飲みしてすぐにファンサに戻ります。プロとして気構えもなかなかのものと感心しました。
田代選手には『山形から戻ってくれてありがとう』と声をかけ、ACL水原三星戦でのケガの回復具合を訊きました。『もう大丈夫です』とのことでした。
今年2年目のフェリペ。チームにフィットして評価はうなぎのぼりです
アレックスには謝りたいことがあったので、川窪通訳に頼んだら『アレックスなら問題ないですよ』(恐る恐る)『日立台ではごめんね。頭痛かったでしょう?』アレ『ダイジョウブ、もう忘れたよ』日本語達者でした
今年関大一高から入団した梅鉢選手。チーム活動停止中はイバとともにガンバで自主トレさせてもらっていました。イバにいい後輩ができましたね
土居聖真選手は山形県出身。中学進学に合わせて母親と鹿嶋市内へ引っ越してジュニアユースに加入、トップ昇格を果たしました。『野沢2世』の期待に応えられるか?相場雅紀似のルックスといい、柴崎岳といいライバル関係を築いてもらいたいものです。
入団した時のしんぞー・内田篤人にもかけた言葉を土居選手にもかけました。『本山選手は入団して筋トレで体重10㎏増やした。しんぞーも7㎏増やした。小谷野選手だって見違えるほどがっしりした。スピードや体のキレを保ったまま体を大きくするのは地道なトレーニングの積み重ねで大変だけど、聖真も頑張ってね』
『はい、ありがとうございます』と答えてくれました。
身長198㎝の八木選手だけは縦長の写真にしましたしっかりケガしない体を作ってほしい。いずれJ1に昇格するであろうジェフ千葉のオーロイ選手を完封する姿を見たいものです
相方は本山選手の大ファンなので、ここでの会話は秘密ということに。チャリティーオークションでは内田篤人選手が欧州チャンピオンズリーグ準決勝で着用したサイン入りユニが17万円まで吊り上がっていました。(最終的に18万で落札されたらしい)
男も惚れるナイスガイ、中田浩二選手。壇上に戻るアナウンスが流れても、ぎりぎりまでサインと写真撮影に応じてくれました。
最後に小笠原選手の話がありました。満男が人前で話すということで場内にどよめきが起こり、満男が『口下手なんで原稿読みで失礼します』と詫びてから読み始めました。場内が静まり返りました。
満男はまず、カシマスタジアムの早期復旧に尽力された全ての関係者に感謝の意を伝え、震災後自ら被災地の故郷に戻って見た町の様子、避難されている人々の様子を話しました。そして被災地支援に自分一人では何も出来なかったこと、多くの人達の協力があって緊急支援物資を届けることができたこと、サッカー選手として自分に何が出来るかを考え、賛同してくれる仲間で『東北人魂を持つJ選手の会(略称;東北人魂)』を立ち上げたこと、サッカーを続けようとする子供たちを支援するためには、これからも多くの賛同者を募り、多くの方々の協力が長期にわたって必要であることを、原稿を持つ手で額の汗をぬぐいながら、とつとつと語りました。
水を打ったように静まりかえっていた会場は、満男が読み終わり深々とお辞儀をすると、大きな拍手に包まれました。
復興支援の趣旨に沿った前夜祭は、こうして幕を閉じました。
チャリティーTシャツ販売担当したスタッフの皆さん、お疲れ様でした。
義捐金募金もお札の山が出来るほど成果がありました
チケットセールス担当の生板さん、宍戸さんもお疲れ様でした。
オリヴェイラ監督以外は皆このチャリティーTシャツにサインしてもらいました。
ここで鹿サポの皆さんにクエスチョン
この中にアントラーズにゆかりのない方のサインが二つあります。
ラモスさんとエムボマさんですが、さて、どのサインでしょう
この稿は当初【アメンバーに限定公開】の予定で執筆始めました。
ところが被災して自宅でパソコンが使えない人、今年一杯カシマスタジアムに来ることができなくなった人、この日出席できなかったSOCIO仲間が多数おられることが判り【全員に公開】に切り替えました。
モザイク処理の画像が多く恐縮ですが、ご了承ください。