初めは何がなんだか分からずに必死に耐えていただけ。今はパニック障害は世間によく知られているけれどその頃の私は全くの無知でした。
今考えれば。。。の話ですが
その当時私はもう社会人で実家を出て一人暮らしをしながら働いていました。
看護師として総合病院で働き、それはそれは多忙な時期でした。日勤後に仮眠をとって深夜勤務へ行く日々。日勤と言っても定時に上がれるわけもなく、21時くらいまで残業を強いられ、一旦家に帰ってシャワー浴びて少しの仮眠で23時には出勤という感じです。
そんな日々の中、休みに実家に帰って母のご飯を食べてのんびりするのが安らぎだったように思えます。
そんな時、父親の転勤でかなり遠くの県外へ行くことになったと連絡がありました。安らぐ実家が無くなってしまう、安らぎの居場所が無くなってしまうと少し悲しくなりましたが、仕事だからしょうがないと思っていました。
その日から半年間なぜか生理が止まり、精神的にかなりのショックを受けていた自分に驚きました。「そこまでの事かなー?別に会えなくなるわけじゃないんだし」なんて他人事の様に思っていました。
そして、仕事の休みが取れたので両親に会いに行った時、飛行機に乗りました。今までも旅行で何度も飛行機には乗っています。苦手意識なんて少しもありません。でも飛行機が離陸しようとした時
逃げたい、ここから降りたい、とにかく座っていられない、吐き気がする、呼吸が苦しい、死んでしまうかもしれない
こんな感情に支配されて一人でエチケット袋を握りしめ青ざめていました。
これがパニック障害の始まりです。
その後両親と会い、観光に出かけても電車の中や船の中で同じような感覚になって必死に耐えていました。帰りの飛行機は怖くて怖くて泣きそうになった事を思い出します。
パニック障害のきっかけはあったの?と
メンタルクリニックでよく訊かれますが
多分この父親の転勤で安らぐ居場所が無くなったことのへストレスと喪失感が原因ではないかと思っています。
生理が半年もなくなったのは後にも先にもこの時だけなので、自分の中では精神的にかなりのショックを受けていたのでしょう。
こんな事で??と思うかもしれませんが
こんな事がきっかけです。