15年。 | 浜口順子オフィシャルブログ「はまじゅんのいちびりブログ」 Powered by アメブロ

15年。

何年経っても、忘れられない。忘れちゃいけない。





阪神淡路大震災から15年の年月が経ちました…





当時、小学三年生の私。





「まさか、関西にあんな大きな地震が来るとは」





被災者のみなさま、きっとこう思ったのではないでしょうか。





私は、大阪なので、兵庫に比べたら震度は大きくなかったのですが、





実家のマンションは13階で、築年数が古いので、





マンションが折れないように作られていたらしく、しなる感じでめっちゃ揺れました。





母と二人で寝ていたのですが、地震が起きる直前に、母は台所でお湯をわかそうとしていたらしいのです。





やかんの横には揚げ物で使った油が。





母が火をつけようとした瞬間、何故かぱっと頭に私の顔がうかんだらしいのです。





母は、ふと不思議に思い、火をつけずに寝室に戻ってきました。





そして、私の寝顔を見ていたら…





大きな揺れが。。。。




母がやかんに火をつけていたら、大惨事になっていました。




神様に守っていただいたんですかね。



私は最初寝ぼけていたのですが、母の





「起きなさい!起きなさい!動いちゃだめ!きゃあああああああ」





と必死な叫び声で、目を覚まし、現実を知りました。





はっと起き上がろうとしたら、母が必死に私の上に覆いかぶさり、守っている。





物がたくさん落ちてくる。たんすが開いて中の洋服がたくさん出てきた。





私の足に、お仏壇が落ちてきて足が痛い。





揺れは、ほんと異常なくらい長かった。





揺れがおさまって、部屋を見わたすと、これは現実なのか?





昨日までの風景は、なくなっていた。





母が寝室のドアを開けようとしたけど、壁が地震の衝撃でゆがんでしまって





開かない。手伝おうと思ったら、母が「じっとしてなさい!ガラスで足をケガするでしょ!」





と言った。床を見るとたたみにガラスが突き刺さっていた。





揺れ方が変わっていると、私たちの顔を直撃していた。





ぞっとした。





母が靴を持ってきてくれた。





急いでテレビをつける。





そこには、平和ないつもの朝の番組。





まだ情報が伝わってないんやな。





一体、何が起きたんや。戦争?ミサイルが飛んできた?まさか大阪に地震が…?





しばらくして、アナウンサーさんの顔色が変わった。





「関西で、大きな地震がありました…」




テレビに映し出された映像を見て、愕然とした。




高速道路が横倒しになっている!




ほんまなん?





変わり果てた家中をぼーぜんと見つめる母。





怖くて泣きじゃくる私。





お酒の瓶がみんな割れて、部屋中お酒のにおいがした。





数分後、炊飯器のスイッチがピーって鳴る。





母が、「とりあえず、おにぎり作るから食べよっか。」





あのおにぎりの味、今でも覚えてるよ。





それから、マンションの上の階から水漏れが始まった。





地震の衝撃で温水器が倒れたらしい。





教科書が、使えないくらいびしょびしょになった。





ほんとつらい二次災害だった。





いつくるかわからない余震が本当に怖かった。








小学校には、阪急電車に乗って通学していた。





阪急といえば、大阪と神戸、京都を繋げる電車。





線路がぐにゃぐにゃになった。学校には一ヶ月くらい、通えなかった。





毎日ずーっとテレビを見ていた。





テレビといっても、報道特別番組、CMはACのみ。





ずっと見ていたら怖くなった。





ACのCMを見かけると、今でもあの時を思い出してしまう。





毎日増える死者の方。「関西はこのままどうなってしまうんやろか?」








子供ながら心から不安になった。






震災から、私の中で変わったことがある。





それは、異常なくらい怖がりになったこと。



母を「お母さん」から「ママ」って呼ぶようになったこと。←これには自分でもびっくり。



一人でトイレに行けなくなったこと。



ちょっとした振動に過敏に反応して、パニックになる。






いわゆる、PTSDで苦労されている方は、15年経った今でもたくさんいらっしゃると思います。




そして、大切な人、ペット、思い出…




なくされたかた、たくさんいらっしゃいます。





どうか、今日のこの日を忘れないでください。





お願いです。






大地震は、今までの生活が一瞬にして変わってしまいます。







そこが、一番つらく、怖いところなんじゃないでしょうか。







阪神淡路大震災から学んだ地震の怖さ、日ごろの心がまえは、







緊急地震速報や、様々な分野で生かされていると思います。







これから、阪神淡路大震災を知らない人が増えていきます。







もし、今後大震災が起きてしまって…







「まさかあんな地震が来るとは」







こう思って欲しくない。







だから、阪神淡路大震災を経験した私たちが語りついでいくべきなのかなあ、って思いました。







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どうか、今日のこの日を忘れないでください。



お願いです。




長文、お付き合いいただき、ありがとうございました!