長男が自閉の特性が一番色濃かったのは、幼稚園入園直前の頃でした。
・目を合わせず、わざと挨拶しない
・好きな話題を知らない人に延々と喋る
・気に入らないことがあると奇声
・大人達の会話を大声でさえぎる
・偏食(これは今も)
おそらくある程度の知識がある人なら9割くらいは(この子、何かあるな)と思うレベル。
実際、発達検査前の問診の時点で担当医に自閉症スペクトラムと断言されました。
このあとの発達検査でおそらく凸凹も見られるでしょう、とも(この予言は当たりませんでしたが)
数年後そんな子が受けた就学相談では、ある程度の合理的配慮は必要なものの普通級が適であるとの判定を受けるに至りました。
当時表出していた自閉的行為はほぼ出なくなり、不安感は多少強いものの、「慎重な性格」という個性の範疇に留まるレベルのものだと思われます。(要は相当なビビりなのですが、『慎重』という言葉を教えてからそれが気に入ったらしく、『ぼくは慎重な性格だから!』と自分のことを肯定的に捉えています。)
息子は療育を受けたことがありません。
発達検査ではほぼ凸凹なく年齢相応な数値が出て、かつ日常生活で困らないので優先順位が低いと判断され勧められなかったのだと思われます。
そんな息子の成長にとってターニングポイントだったのは、幼稚園入園と弟の誕生でした。
幼稚園は発達障害の子どもを受け入れていてなおかつ唯一の徒歩圏内ということで決めた、昔からあるお寺の経営する幼稚園です。
カリキュラムは少ないし全部現金払いだし園児は減少し続けてるしで、ある意味時代と逆行しているような幼稚園。
でもその刺激の少なさが、うちの息子にはよかったのかな?と思っています。
挨拶を徹底するところだとは聞いていたけれど、あれだけ促してもしなかったのに自分から挨拶をした時は本当に感動しました。
今も療育センターから年に1.2回巡回訪問していただいていますが、気になる報告を受けたことは一度もなく、ありがたい限りです。
長くなりましたので、兄弟関係については次の記事で……