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ハムフェアの改革

 

ハムフェアは昨年で45回目、会場移設などはありましたが、既に40回ほどはほぼ同じ内容で行われています。

特に近年は出展費用の高騰が言われているが、他方経費がかかるから値上げしているという実情もあります。

 

ただ、クラブ一般ブースが2コマで83,160円は仲間が集まって出出展しようというレベルではなくなっているのが実情です。(参考までに、企業ブース1コマ264,000円も、小さなハムショップが出すには高額であり、出すことによる宣伝効果しかないものと思われる)

 

渡しとしては、JARL目線での効率化、低コスト化と来場者目線での魅力あるハムフェアにするという2面で以下のように考えます。

 

なお、昨年ハムフェア終了後に、以下の記事を書いています。実は、先日発表されたハムフェア2024の開催日時、内容の公報で採用されている内容もあります。こちらもご一読いただけると幸いです。

 

 

 

 

  1.JARL目線での効率化、低コスト化

 ハムフェアの収支決算書を見ると、連盟分担金ということで約600万円が支出されています。ここがJARLの赤字部分ととらえることができます。宣伝費とみると安いものなのかもしれませんが、今回は、ハムフェアの収支で赤字を出さないことを前提に考えますので、単純にここを赤字ととらえます。

 

・ハムフェア会場問題

 収支決算では、会場費が1,140万円と記載があります。南3,4ホールの利用料が1日418万円ですので、2日で836万円、差額は、搬入日の利用料ということでしょうか。これを有明GYM-EXに移すだけで1日1日212万円とほぼ半額になります。ハムフェア2024では、ここに移すことが決まりましたので、単純計算でもここだけで500万円の節減になります。

・パーテション問題

 収支決算では、小間造作・美品リース費で1,050万円となっており、備品リースは出展費用に含まれているものや個別にリースしたものが含まれますので、パーテションのリース費や工事費について単純に出すことはできませんが、少なくて400万円、多くて700万円程度がかかっているのではないかと思われます。

 

地方ハムフェアのように、パーテション等は無く、机を並べただけというのが究極の削減案ですが、これまでのハムフェアのイメージをお持ちの方も多いと思いますので、段階的に変えていく必要があると思います。

 ①パーテション(バックパネル)を希望するブース

 ②机・椅子のみでバックパネルはないブース(地方ハムフェアで多い形式)

 ③机・椅子も使わず、持ち込みのレジャーシート等を敷く「フリーマーケット」型ブース

の3案で募集を行い、出展者のニーズや、来場者の感想等を確認しながら、変えていく方式を提案します。(3年くらいかかると思われます)

当然、出展費用は①>②>③となります。

JARLブース、メーカーブース、ステージ等の費用も入っていると思われますので、0にはなりませんが、数百万の削減になるのではと思います。

 

・電気の使用について

 近年、ポータブル電源が普及してきたため、クラブブースでも電気を引いているところは減っているように思われます。電気工事費は収支決算では、170万円ありますが、メーカーブース等もありますので、クラブブースは大したことないのではと思います。ただ、電気を希望するブースに延々引き回すのはコストがかかりますので、電気の使用を希望するブースは、近隣にまとめる等に変えていきます。

 

・出展申し込み関連

 ハムフェアの出展は大きく

  ・出展申し込み書の送付

  ・電気や備品リースの申込

  ・出展者説明会、小間割抽選会

 とあります。

 まず、出展申し込み書ですが、現在は紙に書いて提出となっています。ここを少なくともメールでの申し込み、もしくは専用の申込フォームに記入という形に改めます。特別新たにシステムを構築するわけではなく、市場に提供されているクラウドサービスを利用すれば簡単にできることです。現在の紙では、それをデータにする作業もJARLで行っているわけですし、その後のコストを低減することができます。また、出展者説明会はオンライン化(動画配信、Web配信)もしくは廃止(メール文書での配布)を目指します。

小間割抽選会は出展者にはこだわりのある方もいますので、慎重な改定が必要です。この部分は、「来年以降のハムフェアについて」の中の1.出展者説明会、小間割抽選会で説明していますので、そちらをご覧ください。

出店説明会費は収支決算では31,000円ほど。おそらく会場費+αで、配布した印刷物などの費用や人件費は別枠となっていると思われます。(職員人件費となっていて、ハムフェア関連費には入っていない可能性もある)

具体的数字を出すことは難しいが、ハムフェア費用に含まれていない部分を含めて数十万程度の削減は見込めると思います。

 

・ごみ問題

 出展者説明資料には、毎年ゴミが10tになること、粗大ごみを放置した場合は経費を請求する旨の記載がありますが、この実態は不明確です。過去には売れ残り品を大量に捨てていくブースがあったのは確かですが、現状どうなのか、請求の実態があるのか、そもそも10tのゴミの中に通常のゴミではないものがどの程度あるのかを明確にします。

 

  2.来場者目線での魅力あるハムフェア

・入場チケットについて

 昨年のハムフェア初日、入場チケット購入に1時間以上並んだという話を聞きました。まずはこの待ち時間の解消からです。

事前販売はあるものの、前売券交換窓口で交換しなければならないこと、JARL会員割引が使えないことから不評となっています。

オンライン購入でJARL割引が使え、チケットそのものを郵送で購入者に届けられれば、待たずに入場できます。こちらも、特に新たな仕組みを構築する必要はありませんので、すぐにでも始められると思います。

 

もう一つ、現在は2日目だけに参加しても同じ入場料を取られます。2日目だけの入場券を安く(会員、一般ともに800円程度)発売し、2日目の来場者の活性化を行います。

 

・魅力あるハムフェア

 ハムフェアのJARLの各コーナー、販売店やメーカーブース、クラブブースという大枠、自作品コンテストやステージで行われる各種イベント等、大きな枠は40年来変わっていないと思います。1つ1つ改善ポイントはあると思いますが、主なものを列挙していきます。

 ・クラブブースの3小間、4小間の承認

  クラブブースは現在最大2小間です。過去には9小間という大きなブースが取れた時代もありましたが、出展者数の増加とともに、減らされた経緯があります。魅力あるブースは3小間、4小間も認めるように改善します。これによって、魅力あるブースが誕生することになります。

 ・工作コーナーの改善

  工作コーナーの販売品は早々に売り切れ、午後には工作している人がいないような状況もあります。販売品も2種類程度ですので、年齢別や習熟度別のキットを十分に用意し、一日賑わう工作コーナーの実現をします。

  ・イベントコーナーの改善

   歌や表彰式といったものだけでなく、アマチュア無線の技術を追求するコーナーがあったり、トークショーがあったりと1日そこで楽しめるようなイベントを実現します。

 

ハムフェアに関しては以上となります。