以前にも無線機の買い方を書きましたが、その補足になります。
オークションやメルカリ、フリマ等で中古無線機を買うのはやめましょう。
勿論、自分で修理できる技術があるとか、そういう方は問題ありません。
これからその無線機で開局しようとされている方はやめましょうということです。
理由1
「動作確認はしておりません」と記述のあるもの。押し入れの奥から出てきて、電源ケーブルもどっか行ってしまい、電源さえ入れていないものを出品している人もいれば、断捨離等で無線の知識が無い業者が引き取ったものをなにも確認せずに出品しているものまで、さまざまです。「動いたらラッキー」とか、「自分で修理して使う」という方以外は、避けた方が無難です。
理由2
現在、オークションに出回っているものの多くは、30年ほど前のものが多いです。
その間、無線局の申請に記載する内容も大きく変わってきています。
ここ数年の機種であれば「技術基準適合証明機器」(技適)を通過しており、技適番号を書けば免許されます。
ただ、この「技適」にも新旧があり、古い技適番号だと記載しただけでは通りません。さらに、技適の制度ができる前は、保証認定番号というものがありましたが、現在はこれも書いただけでは通りません。
混み入っている話になるので、要点だけ書きますと、
・新技適対応機種 新スプリアス基準も満たしているので、技適番号だけを申請書に書けば大丈夫です。
※新スプリアス基準 不要な電波を出さないことを確認する基準で、新技適対応機種はメーカーにて全て確認済みのため、
個々に確認する必要はありません。
・旧技適対応機種、保証認定対象機種
この中には、新スプリアスの確認が行われている機種と行われていない機種があります。それぞれは、JARD等のページで確
認することができます。
新スプリアス対応機種 保証認定制度で免許されます。(JARDやTSSで申請できます。)
新スプリアス非対応機種 測定結果の提出などが必要です。
・自作や保証認定を受けていない機種
新スプリアスに対応していることを示す測定結果などの提出が必要となります。
ですので、これから開局申請を出されようとしている方、少なくとも新スプリアス対応機種で開局しましょう。同じ中古品でも、ショップ等できちんとメンテナンスされた機器であれば、良いかと思います。
何を買うときもそうですが、特に機械ものは「動作未確認品」は避けるべきです。
※本内容は、修正することがあります。