一週間とあけず、このニ冊を読んだ偶然になんだか鳥肌ものでした。
内容を知らなかっただけに、既視感がすごくて、あらゆる箇所で立ち止まって考え直すことも度々。
被害者、加害者、遺族。
少年Aと呼ばれる過去、現在、未来。
それぞれの立場。
それぞれの想い。
理解しきれるはずもないけれど、苦しいですね。
「少年Aなんて、保護されるべきではない」
「被害者と同じ苦しみを与えて殺してしまえ」
凄惨な事件を目の当たりにしての動揺や嫌悪を露わに、正義を主張する世論。
一方では、たとえ自分の家族に疎まれようと、他人に批判されようと、少年Aを守り、更生を信じる人々。
また一方では、少年Aということを知らないままに、現在の彼と交わり、その存在を大切に思う人々も。
少年Aと知ったときの、その人々の苦悩はどれほどのものか。
そして、一見すると、苦悩する人々の真反対にいる、少年Aを崇める人たち。
確かにいるのだろうことに、驚愕する。
これは小説で、各々の登場人物のやるせなさも苦しみも悲しみも辛さも、わたしはただ、わかったつもりになっているだけ。
だけどいまこの瞬間も、現実の世界で、こういう心を抱えながら、一生懸命に生きている人々がいるということを、忘れたらいけないんだろうと思います。