テーマ名を洋楽からミュージックに変えてみましたが、レッチリ に引き続きまたしても洋楽の紹介を行います。



クイーン「グレイテスト・ヒッツ」



 このアルバムに目をつけた理由はもちろんジョジョ。
ジャケット裏面を見ると収録曲が一目で分かります。

「ボヘミアン・ラプソディ」
「地獄へ道づれ」
「キラー・クイーン」

「ドント・ストップ・ミー・ナウ」
以上四曲のタイトルに惹かれてのレンタルでした。


 レンタル当時(今もですが)。
ジョジョ四部の魅力にどっぷり浸かっていた私は、
一際異彩を放っていた吉良吉影と、そのスタンド「キラークイーン」の行動・言動を何度も読み返していたものです。
そしてある日、ふと思い立ちました。
「音石とレッチリをレンタルしたんだから、吉良とクイーンもレンタルしよう」と。
思い立ってからは、早かったです。


【解説】
1.Bohemian Rhapsody
最初はゆっくり、途中から急にノリノリなテンポに変わる曲。
ウンガロのスタンドも、一見するとデズニのパレードを髣髴とさせる能力。
DIOの子供達は皆不幸な生い立ちをしています。
そして夢の国の住民達が仲良く歌や踊りを楽しむ様は、子供なら誰もが喜ぶ催しです。
ウンガロが「ボヘミアンラプソディ」を開花させた経緯には、"寂しさ"があったのかもしれませんね。


2.Another One Bites The Dust
荒木先生の漫画の真骨頂とも言える、
じりじりと忍び寄ってくる感じが表現されている歌です。
淡々と、しかし確実に地獄へと引きずり込まれていく… そんな曲です。
なおタイトルの和訳は「地獄へ道づれ」。負けて死ねではありません。


3.Killer Queen
日曜、いつもよりちょっとだけ遅く起きた清々しい朝。
イヤホンから流れるサウンドは、空から降り注ぐ日光を浴びながら並木道を散歩するのにはピッタリの軽快なメロディ。
しかしやがて異変に気付きます。後を付けている者がいる。
さては秘密を知り、身辺を調べているな。ご苦労なことだ。
…おっといけない、小銭を落としてしまった。
転がっていくぞ、後ろを付けてきている者の足元に。そしてよし、拾い上げたな。
奴が声を挙げるよりも先に、始末する! 
『キラー・クイーン』
後に残るものはなにもない、今までもこれからもそうして過ごしていく。
フフフ、サビの部分を聞き逃してしまったな。もう少し歩くか。



 何を言ってるのか、いきなり過ぎて分からないのも無理はありません。
しかしこれこそが、私がイメージする「Killer Queen」の背景・ドラマなんです。
平凡な一人の男を主役に据えた短編ドラマ。
軽快でありながら落ち着いたBGMが続いていく。しかし、やがて現れるもう一つの素顔。
「キラー・クイーン」それが豹変の合図であり、見定められた者に逃れる術はない。
全ての事は数秒の内に終わる、証拠は一切残らない。
そして何事もなかったかのように平凡な男の日常は続いていく―
ジョジョを読み、メロディを聞くだけでこれだけの情景が頭の中に浮かんでくるのです。



 例え歌詞が理解できなくても、
メロディを聞くことで分かってくるものがあります。


 荒木先生は、「キャラクター一人一人に細かく設定を考えているが、それを全部漫画に詰め込むことはできない」と仰られました。
「ワンピース」や「ナルト」なら回想に入って細かく過去を描くのでしょうが、荒木先生はそうはしない。
例えばウンガロの幼少期に何があったのか、どのような経緯でスタンドを発現させたのかを読者に探させ、想像させて、発見した時の喜びと達成感を得られる余地を与えてくれています。
QUEENのアルバムを聞いて導き出した答えは"寂しさ"ですが、きっと答えはこれ一つではありません。
人間は無数の体験を下に成長していく。過去の数も無数なんです。



 外国語が分からないからと言って、洋楽を食わず嫌いしていませんか。
QUEENのアルバム「GREATEST HITS」、レンタルして聞いてみてください。
ジョジョに興味がなくても、
二年ほど前に岡村隆志と梨花が出ていたKIRIN「NUDA」のCMに使われていた楽曲、「Don't Stop Me Now」も収録されています。心も体も踊りだしそうなアップテンポな一曲です。