実家の向かいの商店では、
土曜日から週刊少年ジャンプが売り出されています。
積み上げられた雑誌の片隅には、
手書きで名前が書かれた紙が挟んである山がまた一つ。
遠方から買いにくる常連客もいるのでしょう。
サンデー購読者だった中学生時代から早売りは行われていて、
学校帰りに買いに寄っていたのを覚えています。

 忘れもしない中3の夏。
いつものようにサンデーを買いにきた私に向かって、
店先の道路で猫が死んでいたと話をするおばあさん。
以前書いたと思いますが、我が家の猫のことです。
既に(勝手に)片付けられた後で、道路には血痕だけが残っていました。
あの時は悲しみと空しさで一杯で、買ったばかりの雑誌を読んでる余裕もありませんでした。

 昔話になってしまいましたが、
そんな体験もまた、向かいの商店には残されているのです。
久し振りに立ち寄った商店は、あの頃と何も変わらずに続いていました。
あの穏やかな日々と変わらずにです。


 実家で暮らす両親からの話。
あのおばあさんは、
外猫生活を送る我が家の猫の事を、毎日なでてあげているそうです。