洋画「SAW3」と一緒に借りてきた、

(株)TMCの邦画「Q」を見ました。

パッケージが「SAW」シリーズのものと同じで、いわゆるオマージュ作でしょうか。

作中でも「SAW」という映画について説明するシーンがあり、

SAW好きにとっては必見の映画なのでしょうか?


 ネタバレしない程度に簡単に内容を説明しますと、

8人の男女が環上に並べられた椅子にそれぞれ鎖で繋がれていて、

その中央には机と、メトロノームがひとつ。

そして「クエスチョンマスター」と名乗る声の質問に、

制限時間内に答えること、

決して嘘をつかないこと、

この二つを絶対条件に様々な質問攻めが始まるという内容です。



 結論から言いますと、いまいちでした。

というのもまるで素人が撮ったのかと疑ってしまうぐらい、

語り過ぎる、動機が単純、ディテールに拘りが見られない作品でした。


 まずはクエスチョンマスター。

ネーミングセンスには触れないでおきますが、

天の声でもあるはずの彼が、マイクで喋るものだから聞き取りにくいんです。

8人をアルファベットで呼ぶ際も質問の内容も、マイク音が被って聞き取りにくい。

一度だけアルファベットを聞き間違えるという展開があったため、おそらく意図的なものなのでしょうが、

質問応答という形式を取る以上は聞く側が内容を把握できるよう配慮してほしかったです。


 次に時間について。

質問の制限時間は中央の机に置かれたメトロノームで判断するのですが、

その時間が徹底されていないんです。

この映画、人物同士の声が被ることはほとんどありませんでした。

8人が絶えず喋り続けていれば「Qマスター」は黙ったままなのでは、と疑ってしまうほどに。

そんなだから、

制限時間を過ぎたにも関わらず、

周りが喋っているものだから「Qマスター」の宣告が遅れたりと、

お前は何の為にメトロノームを配置したんだと物申したい展開が何度も訪れました。


 お次は皆さん気になっている、嘘の見分け方について。

絶対条件にもあるとおりですが、

どうやってQマスターは、8人の発言の真偽を見極めるつもりなのか。

この問題につっこむとネタバレに抵触するため触れずにおきますが、

Qマスターの動機が大いに関係しています。

ヒントは出しますが、とても現代日本的な理由です。


 最後にもう一度、Qマスターについて語ります。

最初に「SAWのオマージュ」と書きましたが、あれはどうやら誤りのようです。

というのも、

「SAW」の仕掛け人ジグソウは、決して自分の手で人は殺さない男でした。

ジグソウの殺害方法については異論もあるでしょうが、基本的には生死を選ばせるやり方です。

でもQマスターは、ルールを破った者を刃物で刺殺しにかかる男です。

そのルールにも穴があり、正答が分からない質問をよこしたりもします。

オマージュであればそこを引き継がないはずがありません。



 色々と書きましたが、

一度は見ておいてほしい作品だと思います。

映画好きやSAW好きとしてではなく、ネタとしてでもいいからです。

「ちょっと待ってくれ、今数えるからーっ」


 何を数えるのかは、本編を見てのお楽しみです。

最後の最後に、タイトルが一文字というのは検索に困るからやめてほしいです。