(5)

私は、潔のいた町に寝場所を確保し、潔のアパートの近くの潔が普段通っているデイサービスに不登校児のボランティアとしてもぐりこんだ。潔はオセロのグループにいた。私は崇が結構オセロ好きなので潔の近くの席に陣取りほかのおじいさんと対戦した。このおじいさんがなかなか強くて大変だったが、私は並行して潔のプレイスタイルを見ていた。潔は強かった。でも本気を出せばこんなものではないだろうな、と思った。

次に、私は潔と対戦した。潔はかなり大胆なスタイルだったが、私はパターンを守るタイプだったので何とか勝つことができた。

「いやあ、お嬢さん、なかなかやるなあ」

私は、ちょっと賭けに出てみた。

「本当はオセロよりポーカーのほうがお強いのではないですか?」

潔はちょっと意外そうな顔をしたが、にやりと笑ってわざと伝法に作り声をして言った。

「よくわかったね、でもここじゃあギャンブルはご法度なんだ、ポーカーもあぶねえってんでやらせてくれねえんだよ、いいじゃねえか、なあ」

私は思わずくすくすと笑ってしまった。

そうして私は潔と仲良くなった。