(5)
4日目は、私が銃の勘を失っているといけないということで、久しぶりに射撃になった。
射撃場に行くと、観がいた。
観は、私が思ったとおり、銃器については素人だった。全然当たっていない。多分分解整備もほとんどできないだろう。はじめての射撃練習、だ。
私は、監督もなしで自前の拳銃を持ってレンジに入り、とりあえずマガジン一本分12発を撃った。それから的を換えて動く的で自動小銃で指切りして撃った。ちゃんと2発づつになることを確認しながら32発。
半分くらいは中心からずれた。的ははずしていない。ちょっと勘が狂っていると思ったけれど一応当たっている。
私が一通り撃ち終わって銃がさめるまでおいておこうと外に出かけたら、観がいた。もうとっくに戻ったと思っていたからちょっと面食らった。
「光、だよな」
何の用があるのかと思った。
「そう」
「何年撃ってる?」
「5年」
「そうか…5年たてば、そういう風に俺も撃てるようになるかな」
そう言うと観は離れていった。
なんだ驚いただけか、と思った。逆切れされても困るし私は射撃場からそのまま出て行った。