「自由」という言葉は、歴史は短く最近の言葉だから、
時代劇で「自由を手に入れるぞー」なんていうセリフは有り得ない。
と、小学校で習った。
辞書で調べてみると、だいたいこんな感じ。
『他のものから支配・拘束を受けず、自己自身の本性に従うこと』
なのだそうだ。
私は、時間に支配されている。とつくづく思う。
ながらゲームが流行っている。ちょっと空いた時間にできるゲームだ。
何かアクションをすると、時間に比例した数値を消費する。
その数値は実時間経過すると回復する。といった具合だ。
例えば、RPGで一回冒険に出ると、エネルギーが10消費する。
5分立てば、自動的に10回復するといった感じだ。エネルギーがないと冒険できないのだ。
しかも、勇者は冒険に出て帰ってくるのに、実時間かかる。
ゲームが好きな私なんかは、どんどん進めたいので5分間ボーっと待ってしまう時がある。
あー、なんて時間の無駄なんだ。
大きなアクションを起こすと実時間で10時間かかったりするので、さすがに待っていられず、睡眠前に操作しておいて放置しておく。といった生活リズムに拘束されている。
だが、これがまた課金制度がしっかりしていて、リアルマネーを支払うと、このエネルギーを瞬時に回復できるアイテムが買える。勇者もすぐに帰ってくることも可能だ。
さすがに、この手のゲームは無料になっていて、私は到底課金するに至らないわけだが、まさに時間をお金で買うことができるのだ。
素晴らしい。
現実社会も、時間に支配されている。
ほとんどの人々は時給で仕事をしているだろう。教育現場では時間割が設けられているだろう。
1時間待たないと報酬はないし、時間割に間に合わなかったら遅刻のレッテルを貼られるだろう。
時間を全うしなかったから、減給だったり、減点だ。
ローンなんかは、時間を買ってるわけだ。カード払いなんかは翌月払いだとすると1ヶ月ワープさせてるわけだ。
成人向けビデオやギャンブル、嗜好品なんかは、年齢制限があったりする。
その年齢になるまで、ただひたすら待つしかないのだ。地球が太陽の周りを回るのをただひたすら。
その点、赤ちゃんは自由だと思う。
眠たくなったら寝ていて、泣きたい時に泣く。
拘束・支配も受けず、本性に従っている。まさに自由だ。
しかし、だんだん人間社会が自由を奪っていく。
眠たくなくても「はい、夜遅いから寝ましょうねー。お外暗いでしょー。」
眠たくても「はい、朝ですよー。起きてくださーい」
物心付く頃には、お腹が減ってもお昼まで待たされ、時に間食をすると怒られる。
でも、老後になるとボケという症状に見舞われることもある。
「おじいちゃん、さっきお昼食べたばかりでしょう?」
・・・いや、彼はお腹が減ったから食べたいのではないか?
お昼という時間は、人間社会が構築したものであり、通例のように洗脳されているのではないか。
さっき、お昼を食べたかもしれないが、お腹が減ったから食べたい。これって、自由だと思う。
自由人とか、憧れるわけだが、なんだか妬みの対象にされがちだ。
時間というレールから外れてしまった人を正当に評価してくれない風潮がある。
私は、赤ちゃんでも老人でもないので、時間に支配されちゃってるわけだが。
この現実をなんとか打破したい。
明日があるから、もう寝なきゃ、とかって、なんだか空しい。
そんなことを、思ったりする。とはいえ、不毛だなぁ。
