コスモプラネタリウム渋谷 へ行ってきました。
10:15頃着きましたが、午前の上映は満席でしたので、午後イチのチケットを買って食事しながら待っていました。
行かれる方は、お早めに。

現在は、「はやぶさ」が惑星イトカワから物質サンプルを地球へ持ち帰ってきた物語を上映していました。
プラネタリウム自体はお休みです。
若干、ネタばれがあるので、見に行く予定のある方は、以下は見ないように。

これまでの惑星探査機は、探査した情報を送るのが主目的の片道キップでしたが、「はやぶさ」はサンプルリターンがミッションです。
サンプルリターンとは、物質を持ち帰ってくることです。
人類が天体から物質を持ち帰って来た例は、月だけです。
それだけに、「はやぶさ」には期待がこめられていました。

小惑星イトカワへ辿り着き、地球へ戻ってくるためには、高精度な計算と技術が必要です。
技術としては、やはりイオンエンジンという新しい技術でしょう。
イオンエンジンは、プラズマ化しやすいキセノンなどを使い、陽イオン化して負電極に向かって得られる加速運動の反作用によって、機体を加速する仕組みです。
そのとき、負電極を通過する陽イオンは、負電極に戻されないよう中和器によって、電気的に中性にして放出するわけですね。
非常に燃費の良いエンジンです。
ミッションの一つとして、イオンエンジンの実証もあったようです。
また、探査能力(重力や距離、物質などを測定)や可視光、赤外、X線などのカメラ関係の技術も素晴らしいです。
着地に際して、地球から遠隔で制御するにはリアルタイムな通信が必要となりますが、イトカワと地球との距離では高速通信が難しいので、「はやぶさ」は、測定結果を元に制御する自立型ロボットとして作られました。

高精度な計算としては、スイングバイを言わざるを得ません。
スイングバイとは、天体の万有引力を活用して、機体の加速や減速、方向変換をすることです。
「はやぶさ」は地球の引力を使いました。
スイングバイは引力を用いるので燃料を必要としませんが、今回は、イオンエンジンとの併用を行いました。

途中、いつくかの故障やトラブルがありましたが、結果的に余裕をもったキセノンの積載量がピンチを救ったと言えます。
ロボットに関して感情移入できる私は、最終的に大気圏で燃え尽きる運命と分かっていながらミッション成功した「はやぶさ」に感動です。
最後のミッションである、サンプルの入ったカプセルを切り離し、地球へ放ったところはロボットなりの覚悟を見た気がしました。