1年前の今頃は、
突然、余命1ヶ月宣告されたわたしの相方、
ボーダーコリーのハルと
一分一秒を大切に大切に一緒に過ごしていました。
わたしの人生で、
こんなに時間を大切に、丁寧に生きたことはそれまでありませんでした。
1日1日、出来ることが減って行くハル。
そんな日々をどう素敵に彩るか、
ハルの最後の1ヶ月を涙ではなく、
素敵に彩り、最後まで目を逸らさずに見届けてやる。それが、リーダーとしての役目だと感じて必死でした。
きっともう今日この瞬間で
この子は歩けなくなると確信したので、
真夜中に色々な思い出の場所へ出かけたり…
公園でただただ、春の息吹を感じたり…
たくさんたくさん記念撮影したり…
大好きだったフリスビーを追いかけることができなくなったときは、さすがにガマンできず、ハルの前で泣いてしまったり、、、
ハルと会えなくなって1年。
わたしは未熟なリーダーだったなと、
自分の弱さを反省する1年でした。
なぜ人は、人を騙したり、
犬を利用してお金を稼いだり、
平気で人を裏切れるのでしょうか。
もしかしたら、
自覚が無いのかもしれない。
もしかしたら、
それしかお金の稼ぎ方を知らないのかもしれない。
もしかしたら、
今の収入では満足できないから、家族のためにやっているのかもしれない。
けど、どれもこれも、やはりわたしは間違っていると思います。
生命あるものは、いつか必ず終わりを告げます。
くだらないちっぽけな見栄やプライドや立場。
過去の自分が昔取った杵柄。
そんなもんは、どうだっていいこと、本当にちっぽけなものだと思います。
美しく泥臭く潔くいきたいです。
いつかまた会えると信じて。
ハルの意識がなくなった瞬間、
ハルを抱いてとなりの公園に行きました。
最後の景色は、ハルの大好きな公園を見せてやりたくて。
そしたら、雨も降ってないのに
大きな虹がかかりました。