【原点に立ち、未来を見る】
僕の生まれ育った町にはCD・レコード屋さんがなかった。
新譜を買おうと思えば
隣町まで行くしかなかった。
13歳の僕は
お小遣いを貰うたびに
自転車で30分かけて
隣町の
老夫婦の経営するレコード屋さんに向かった。
テレビでYMOを見て
CDが欲しくなった。
「RYDEEN」に痺れたのだ。
「RYDEEN」が収録されていていれば
どの盤でも良かった。
ジャケットが1番かっこいいと思った一枚を選んで、老夫婦からCD買った。
それが1番最初のYMOの音源購入になった。
「YMO ライブ・アット・グリークシアター1979」
ライブ盤だった。
その思い出はまた別の機会として
今回、「YMO 1979 TRANS ATLANTIC TOUR LIVE ANTHOLOGY 」として当時のワールドツアーのアンソロジーBOXが発売される。
それにまつわる特集をしたのが「レコード・コレクターズ 2025年6月号」。
色んな角度から当時の熱気を考察しているのが面白い。
今更YMOで新しく知る事もないと思っていた僕にすればこの1979年のYMOを掘り下げてくれるのは、自分の原点を新しい視点で見つめる事が出来て嬉しい。
しばしばYMOは「ニューウェイヴ」という所に名前を綴られる事がある。
しかしながら
ニューウェイヴはテクニカルなものを否定して
エモーショナルなサウンドを押し出すジャンルである。
しかしYMOの存在はその根底にはやはりテクニカルなものが必要で
スキルがあってこそのエモーショナルな表現の幅だと気付かされる。
THE CUREもスージー&ザ・バンシーズもそうだ。
また「ニューウェイヴ」というのはYMOの音楽性の泉の一部分にすぎない。
ロック
ニューウェイヴ
フュージョン
エレクトロニカ
アンビエント
彼らには色んな音楽的側面がある。
聴者はYMOの大きな泉の上で未だ彷徨っているだけなのかもしれない。
HLN

