僕と君と洋楽いし井の夜のこと | HALUNA OFFICIAL BLOG「前略、電気シチーより」

グデングデンに酔っ払った朝。


携帯電話のカバーに挟まっていたショップカード。



『洋楽 いし井』と書いてある。


まったく身に覚えがない。


誰にもらったかも


どこからくすねたかのかも分からない。


ーどうせ君、綺麗なおネイさんについて行ったんだろ?


そんなわけない、某S君とは違う。


でも、こういう出会いは好きか嫌いかと言われると好きな方である。


面白そうなので行ってみた。


店内は思いの外シンプルで、角地のお陰か開放感がある。


『ハイボール下さい。』


「はーい。」


程なくしてデュワーズのハイボールが出てくる。



「ミュージックビデオ、良かったらリクエストして下さいね〜。」


そう言ってママさんがリクエストカードが出してきた。


目の前には歌本もある。


なるほど、ここから選んで書いてリクエストする仕組みである。


折角だからリクエストしてみる。


デュランデュラン「ハングリー・ライク・ザ・ウルフ」



「お客さん、髪の毛の色、キープするの大変でしょ?」


マスターだ。


『ええ、まぁ少し。』


「何かやってるんですか?」


『音楽を嗜んでいます。』


「誰かに影響受けて?」


その時、流れ始めたのはデヴィッド・ボウイの「レッツ・ダンス」


『この人。』


とモニターを指差す。


「あー、ボウイね!初めの頃は赤い髪だったもんね!」


『僕もステージでメイクしたりして。』


「そうねー、その走りだもんね!」


その頃には2杯目のハイボールが来た。


MVも同時にリクエストした。


マイケル・ジャクソンの「ブラック・オア・ホワイト?」



「え?意外な選曲!」


『マイケル、好きなんですよ』


マスターはかなりの音楽マニアと見受けられて、「ブラック・オア・ホワイト?」のMVの元ネタまで流してくれた。


特にリクエストしなくても、次から次へと好きな曲、好きなMVが流れた。


T.レックスの「ゲット・イット・オン」が流れ、マイケル・ジャクソンの「今夜はビート・イット」が流れた時は思わず拍手した。



「本当にマイケルが好きなんだね!ところで、何でウチに来たの?」


『記憶にないのですが、何故かどこからか、このお店のショップカードを持っていまして。』


「えー、ウチのカードなんて置いてる店限られてるんだけどなぁ、●●と●●と…。」


心当たりのあるお店の名前は聞けなかった。


いよいよ謎である。


でも良い。


行き慣れた新橋に、こんなに良い店があるなんて知れただけで充分。


20時の時点でほぼ満席。


こんな良い店だ、そりゃそうだ。


『また来ます。』


心も身体も満たされた夜となりました。




HLN


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