僕と君と松田優作の狂気のこと | HALUNA OFFICIAL BLOG「前略、電気シチーより」

優作さんが映画館に帰ってきました。


松田優作さんの生誕75周年を記念した特集上映

「角川シネマコレクション 松田優作の狂気」が角川シネマ有楽町で開催されています。



僕はスクリーンの松田優作さんに会いに行ってきました。



上映していたのは「人間の証明」でした。



優作さんを初めて拝見したのはテレビ。


「太陽にほえろ」のジーパン刑事です。


夕方はアニメよりも半強制的に「太陽にほえろ」(再放送)を観させられていた幼少期の僕です。


祖父がテレビのチャンネルをアニメに変えてくれませんでした(笑)


ジーパン刑事の殉職シーンが4歳の僕には衝撃すぎて怖かった事を覚えています。


その後、10代の頃に優作さんに熱中し、多くの作品を拝見していましたが、その中で「人間の証明」は10代の僕には難解すぎて、一度観ただけであとは敬遠してしまいました😅


因みに「蘇る金狼」や「探偵物語」(テレビ版)、「ブラックレイン」は繰り返し、部屋で流れていましたね(笑)

ハードボイルドな優作さんはやはりカッコいいですもの。


今回の特集上映は今の僕のマインドで「人間の証明」を拝見できる機会を作ってくださりました。


しかも大スクリーンで。


改めて松田優作という俳優の尊さに気付きます。


優作さんは兎に角、動きの一つ一つが美しいですね。


顔の美しさ。

指の美しさ。

立ち姿の美しさ。

走る姿の美しさ。

殴る時の美しさ。


ため息が溢れてしまいます。


北野武さんが「アップが10秒持つ役者は一流」と仰っていましたが、優作さんはそのお一人だと思います。



僕はテレビっ子だったのと、一応業界の端っこにいる人間なので、それなりに役者さんを数多く拝見致しましたが、松田優作さんほど一瞬一瞬の所作に意味や拘りを持たせる役者さんはいないと思います。


やはり、10代の時の僕の感性は間違っていなくて、優作さんは今見てもカッコいいです。


「人間の証明」は因果応報的な物語で、悪い事をすれば、その報いがしっかり返ってくる物語。

優作さん演じる棟居(むねすえ)刑事はその因果の輪廻を断ち切るが如く報復まではしませんでした。

その事にまず心揺さぶられました。


また、この歳になって観る「人間の証明」は感慨深いものがあり、やはり母と子の関係性がお話のベースにあると、思うことが幾つか浮かんできます。

母親には愛されたいと願うのは、男の性かも知れません。


あと戦後における日本人の立ち位置ですね。

貧困の中、様々な葛藤があり、多くの日本人がそれを乗り越えて、今があるのだな、と。


強く感慨深くなり、思わず有楽町の空を見上げます。


有楽町の夜は未だ肌寒いです。

僕はストールが手放せず、ライダースの中にしっかりと巻き、首をすくめます。




日曜の夜はネオンの灯りは少なく


僕達を平日の日常に返していく準備は整っているようでした。


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母さん、ぼくのあの帽子どうしたでせうね?

 ええ、夏、碓氷(うすい)から霧積(きりづみ)へいくみちで、

 渓谷(たにぞこ)へ落としたあの麦藁帽子ですよ。

 

 母さん、あれは好きな帽子でしたよ。

 ぼくはあのときずいぶんくやしかった。

 だけど、いきなり風が吹いてきたもんだから。

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HLN


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