昭和歌謡の入り口を思い出す。 | HALUNA OFFICIAL BLOG「前略、電気シチーより」
友達の領域(エリア)からはみ出した
君の青いハイヒール

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部活帰りの自分の部屋。

ポカリスエットを飲み干し、シャワーを浴びたばかりの僕の体からはまだジンワリと湯上り汗が残っていた。おもむろにプレーヤーを再生し、部屋に溢れるのは80年代のニューウェーブやニューロマンティック。音楽が部活の疲れを癒していた。

まだDVDも、ましてやBlu-rayもない時代の話。
当時、メガヒット時代と言われた音楽シーン。

楽曲のCMまたはドラマのタイアップ→ミリオンヒット

この方程式が成り立っていた時代。
『ここ、今度のテストで出るからな』と言いたくなるような、もはや遠い昔の音楽の歴史。
音楽というものがまだ人々の暮らしの中心近くにあった頃。例に漏れず僕も音楽に夢中だった(しかし当時のヒット曲に触れる事はほぼなかった)。
そんな中、家の掃除の手伝いをしていて見つけた一本のVHSテープ。

輝け!第27回日本レコード大賞

と書かれていた。
僕がまだ保育園児だった頃のモノだった。
ラベルの筆跡からして祖母が録画していたものだと分かる。
再生して、部屋に溢れた音楽と、ブラウン管が映し出す映像に胸は高鳴った。

特に
C-C-Bさんの『Romanticが止まらない』
井上陽水さんの『飾りじゃないのよ涙は』

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C-C-Bさんの派手な髪型と、ギリシャ神話を彷彿とさせる衣装、シンセドラムの音。僕にとって新鮮で衝撃だった。
井上陽水さんの後ろでは安全地帯さんが演奏。

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僕にしてみたら『え!?「田園」の玉置浩二さんとジョイントしてる!』だった。元々、安全地帯さんは井上陽水さんのバックバンドだったので、知ってる人達からしたら懐かしい光景だったのかも知れない。

その日から毎日のようにそのテープを再生し、文字通り擦り切れるまで見た。
擦り切れて見れなくなった。
当時の音楽シーンにはない個性、楽曲のメロディの美しさ、歌詞の世界に引き込まれた僕。
これが僕が昭和歌謡の入り口に立った瞬間だ。
僕がメロディを意識して曲を書くのはこの昭和歌謡との出会いがあったからだ。
楽曲製作をする頭の片隅にはいつも昭和歌謡がある。
僕の楽曲が『懐かしい感じがする』と言われるのはこの時の初期衝動の残り香が作品に落とされているからだ。
その初期衝動を少し誰かに伝えたいというのが僕の音楽人生のテーマの1つなのだと思う。

さてさて、また1つ作品ができつつあります。

LIVEでお会いしましょう。
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