今月で100歳になる詩人、柴田トヨさん。
彼女の処女詩集を読んでみました。
90歳を過ぎて詩を作りだしたそうですが、
何とも言えないみずみずしい感性。
一人暮らしをもう20年されているとか。
「人生いつだってこれから。」そんな言葉を読むと、
なんか嬉しくなります。
せっかくなので、いいなって思った作品、3つほどご紹介します。
「『貯金』
私ね 人から
やさしさをもらったら
心に貯金をしておくの
さびしくなった時は
それを引き出して
元気になる
あなたも 今から
積んでおきなさい
年金より
いいわよ 」
「『幸せ』
今週は
看護師さんにお風呂に
入れてもらいました
せがれの風邪がなおって
二人でカレーを食べました
嫁が歯医者に
連れて行って
くれました
なんて幸せな
日の連続でしょう
手鏡のなかの私が
輝いています 」
「『秘密』
私ね 死にたいって
思ったことが
何度もあったの
でも 詩を作り始めて
多くの人に励まされ
今はもう
泣き言は言わない
九十八歳でも
恋はするのよ
夢だってみるの
雲にだって乗りたいわ 」
こんな気持ちで歳をとれたら幸せだね。
