こんにちは。
Sustainable Café & Salon HALUM(ハル)の草間賢子(くさま まさこ)です。
先日のアロマトリートメントは、
Geraniumゼラニウム…『あなたの時間で』がkey wordとなる
セッションとなりました。
「自分の周りの人はスピードが速い。す
ぐに出来るようになるし、物事をシャキシャキ判断しこなしていく。
自分はそんな風に早くできない。そんな自分が好きではない。
好きで入ったはずの趣味の物も、みんなは上手で、
もっとできるようにならなきゃ、という気持ちが大きくなり、楽しめない。」
と、クライアントさん。
そんなクライアントさんに出たメッセージは、
「毎日の目まぐるしさや過剰な思いを鎮めるように、
ゆったりとした時間を過ごして心の静寂を取り戻しましょう。
早いペースはあなたらしさのバランスを損ないます…Geranium」。
トリートメントをさせていただいて、
クライアントさんの体から伝わってくるイメージの一つに、
『小さな女の子が、私は笑っているのが大好き! もっと楽しみたいの!
と、とっても楽しそうにくるくる回ってダンスをしている。』
そんな姿がありました。
本来のその方は、ご自身の好きなことを
純粋にその方のペースで楽しみ、
笑顔いっぱいで過ごすことに喜びを持っているようでした。
でも、実際今は、
周りのペースに圧倒され、ご自身に自信を無くされ、
ご自分のペースでご自身を楽しむことができていない状況のようです。
そんなクライアントさんと接し、私は自分のことを思い出しました。
中学生くらいからでしょうか、
私は、物事を理解するのに時間がかかる自分の頭がずっと大嫌いでした。
スーッと理解できる頭の良い人が憧れでした。
でも今は、自分の中で納得できる答えが出るまで、
考えたり調べたり人に聞いたり悩んだり…、
そんな不器用で泥臭いこの自分の頭や性格が、
自分らしくてステキだな、なんて思っています。
早い人が素晴らしい、遅い人が素晴らしくない、
そんなことは全くなのです。
良いも悪いもなく、自分らしさなのです。
今は、心からそう思っています。
そう思えるようになった2つの話があります。
今日はその2つの話をご紹介します。
「寺田寅彦」の『科学者のあたま』をご存知でしょうか?
一部抜粋しますね。
『科学者は頭が良くなくてはいけないが、
その一方で、頭が悪くなければならない。
頭のいい人は、足の早い旅人のようなものである。
人より先に人のまだ行かない所へ行き着くこともできる代わりに、
途中の道ばた あるいは ちょっとしたわき道にある
肝心なものを見落とす恐れがある。
頭の悪い人、足の のろい人が ずっとあとからおくれて来て、
わけもなく そのだいじな宝物を拾って行く場合がある。
頭のいい人は、言わば 富士のすそ野まで来て、
そこから頂上をながめただけで、それで富士の全体をのみ込んで、
東京へ引き返すという心配がある。
富士はやはり登ってみなければわからない。
頭のいい人は見通しがきくだけに、
あらゆる道筋の前途の難関が見渡される。
少なくも自分でそういう気がする。
そのためにややもすると前進する勇気を阻喪しやすい。
頭の悪い人は前途に霧がかかっているために
かえって楽観的である。
そうして難関に出会っても存外 どうにかして
それを切り抜けて行く。
どうにも抜けられない難関というのは
きわめてまれだからである。』
この文章を読んだとき、
私のこの頭や納得できないと前に進めないこの性格は、
もしかしたら だいじな宝物を拾っているのかもしれない。
早く進む人もいる、ゆっくり進む人もいる。
それが合わさって全体なんだと思ったとき、
私のゆっくり進む性質は
全体の中の一つの役割なんだ、意味があるんだ、
と思いました。
その時、この自分らしさを初めて愛おしいと思えたのです。
もう一つの話は、ダウン症のお子様を持つお母さんが話してくれたお話です。
