少し前に本堂のスピーカーのセッティングが終わって、ステレオでレコードを聴ける環境になった。
ガラス戸が風で揺れる音が気になるが、これはこの季節は仕方のないことだ。
子どもの頃に聴いていたドボルザーク の「新世界より」
特に何度も聴いたのは、もちろん「家路」。
到津遊園地の閉園の音楽の家路を毎日聴いていたので、その風景も重なってなつかしい。
二階の窓から夕日と青空、夕焼け雲を眺めて聴いていたことを昨日のことのように思い出す。
最近カールベーム指揮のオーケストラの演奏をよく聞く。
これはカールベーム指揮のウィーンフィルの「新世界より」。
カールベームの田園、そして最近はレオノーレ序曲をよく聴く。
たぶんこのレオノーレ序曲はテレビで見たことがあるように思う。
北九州のことをよく思い出す。
父のこと、姉のこと、母のこと。
そして住んでいた家のこと。
よく考えてみると、ほとんど部屋でレコードを聴いているか、レゴて遊んでいるか。外で遊ぶときはすぐ向かいの空き地でひとりで遊んでいた。セイタカアワダチソウを相手にチャンバラしてたな。
姉の小さなポータブルレコードプレーヤーで聴いていたのだから、モノラルで音もそんなにいい筈がないのに。
こうしてステレオで聴いてみても、ちゃんと雰囲気や間合いを覚えているんだ。これってすごいよね。
50年ぶりに聴いた音楽が記憶の通りなのだから。
ドボルザーク 「家路」映像「NHKクリエィティブライブラリーより」
まさにこんな風景の中でのんびり育てていただいたんだ。
そのことをとても有り難く思う。
ゆっくりと自由に育てていただいていたんだ。
それが今の私の中にあるんだ。
そのことを今ようやく知ることができた。

