退院の朝 | 自分らしくしなやかに

自分らしくしなやかに

自分の人生をいきたいと願いつつ還暦になってしまいました
母の縛りはますます強固に、介護という名で重くのしかかっています

明日やっと退院の許可が出ました

絶食と安静が主な治療から
肝臓病食の常食になって
点滴も抜けたし
長々と居ても仕方ないけど

帰ったら絶対に安静なんてできないから
ゆっくり居させてもらって
本当に助かったなぁ

今日からの生活を考えると
帰りたくないなんて
贅沢なことを思っちゃったり

もっと大変な介護に日々奮闘中の方や

自分自身の大変な病気と
戦いながらも介護されてる方の

何よりこの病棟で
闘病されている方たちの事を
思うと

なんだか申し訳ない気持ちで
いっぱいになるのだけど

でも、潰れてしまうギリギリに
神様がくれた
お休みだと思って
有り難く過ごさせて頂いた

そう思いながら
昨日も驚くほど早い時間に
寝入ってしまった

夜中一度目が覚めたけど
まだ、日付も変わってなく

もう母の様子を見るのはやめようと

そうしているうちにまた、眠りについた

早朝目が覚めて、トイレを済ませ
ふとカメラを見ると

母が、今度はベッドの横で
転けていた

手をついて起き上がろうとするけど
脚で踏ん張れないので
とても無理
諦めて大の字にうつむきで
寝てみたり

とりあえず、痛みはなさそうだし
床暖房はタイマーで入ってるはず

あと1時間足らず
主人が起きるのを待って
頼もう

そう思って
見るのをやめた

6時すぎになり
主人へのLINEが既読になり

母の救助に二階へ向かってくれた

足の踏ん張れない
しかも数キロしか変わらない母の身体を
抱え上げるのは
主人でも大変だけど
さすがに男の人だから

すぐにベッドへ持ち上げて 
座らせてくれた

感謝しかない

それにしても
もう帰るという
前日、前々日になって
ホンマに
何をしてくれるんやろ

気をつけて
生活していたら
そんなことには
ならないのに…

かわいそうよりも
心配よりも

もううんざりな気分が
押し寄せてきて

せっかく治っていた
背中の張りを
感じてしまう

身構えているのかな?
精神的なもの?

今日から
どうなるのかな?