男と女のトラブルによるものと考えられる、一つの殺人事件。
容疑者Xというタイトルどおりに、一人の天才数学者が、
この事件にはかかわっていて、さぞ完璧な完全犯罪になるのだと思いきや・・・
人間らしさ、愛、嫉妬が、彼の論理を狂わせ、ほころびを見せていく。
推理小説にしておくには、勿体無いほど、
真正面から純粋に人を愛することについて、
考えられているなぁ・・・という印象。
そしてそれが犯罪に至った経緯であることに加え、
最後まで読者を騙し続けたトリックも見事で、
とても満足しました。納得の直木賞。
さすがです。