
滑河山 龍正院
龍正院 千葉県成田市滑川1196
御朱印
境内案内
寺号標
縁起
仁王門
国指定重要文化財
仁王門は、三間一戸といい、正面3間でその中央1間が入口となる八脚門。本柱や控え柱は、一見円柱にみえるが、よく見ると十六角柱です。和様を主体としてそれに禅宗様が加わった折衷様式で、屋根は寄棟造の茅葺であり、全体に落ち着いた雰囲気をもっています。
建立年代は、寺伝によると永仁6年(1298年)再建と言われていますが、様式的には室町時代中期の特徴をもっています。昭和26年(1951年)から27年(1952年)の仁王門解体修理にともない、仁王尊を移動したときに胎内から文亀2年(1502年)から3年(1503年)までに祈願した多数の墨書願文が発見されたことから、仁王尊造立の時代が文亀年間(1501~1504年)であり、仁王門の再建もこの頃の可能性が考えられています。
大注連縄
参道
手水舎
本堂
県指定有形文化財
本堂は、方五間一重入母屋造の雄大な仏堂で、屋根は銅板瓦棒葺。四周の切目縁には和様高欄を付し、柱は円柱です。天井は、前1間通りが化粧屋根裏、内1間通りは鏡天井であり、後部3間通りは内陣で、天井は格天井となっています。
各部の様式は、禅宗様を主体とする折衷様式で、建立年代は昭和41年(1966年)から44年(1969年)にかけて行われた修理の際に発見された墨書により、元禄11年(1698年)であることが判明しました。
本堂 扁額
五社
銅造宝篋印塔
県指定有形文化財
銅造宝篋印塔は、4段の切石積の基壇上に置かれ、高さ4.97m、最下段の基壇の一辺の幅は3.37m、銅製台座の一辺は1.468m、基壇の高さは地表から1.46mで、鋳銅製です。瓦棒葺形式の四注屋根には、露盤、相輪を備え二重疎垂木、拳鼻付の出組組物、中備の本蟇股等本格的な建築様式を用いて精巧に作られ、美術的価値も高いといえます。
付属する銅造棟札により享保3年(1718年)4月5日、江戸神田住人小幡内匠によって鋳造されたことがわかります。