12時の回の時、会場に着くのが開演ぎりぎりになってしまい、事前にプログラムを購入することができませんでした(ノ_-。)
幕間休憩の時は、トイレ待ちに時間を取られて、やはり購入できず。
なので、演目の流れが全く分からない状態で第二部も迎えることになりました。
冒頭から轟さんが黒燕尾服で登場されたので、この流れで黒燕尾ダンスになるの?!と慌てました。
てっきり、トリだと思い込んでいたので油断してました。
「夢の花すみれ」をしっとりと歌われた後の『ブギウギ巴里』は一転してパッと明るく、右手で腰をポンポンと叩いて調子を取りながら歌ってる姿は、本当に楽しそうで観ているわたしも楽しい気持ちになり、自然と歌詞を口ずさんでいました。
歌い出しの「ブギウギ巴里」の掛け声は、(おお!始まるー!)と期待感をいやがうえにも高めてくれます。
各組3番手の男役さんの『ボン・ビアン・パリ』も、負けず劣らず、明るくて、楽しくて、ウキウキする曲調と元気いっぱいのダンスに心が浮き立ちました。
華形さんの「ファイン・ロマンス」から専科生勢揃いの「ビギン・ザ・ビギン」
「神家の七人」のパパがとても格好良くて素敵だったので、以来華形さんを見ると(あっ!パパだ!!)となんか嬉しくなってしまいます。
ちょうどこの公演の前にエディット・ピアフの映画を観ていたので、轟さんが『水に流して』を歌い出した時は、もう感無量でした。
あの曲を轟さんが歌ってる〜!!
そして、黒燕尾ダンス。
圧巻でした。
3階席からは双眼鏡を使うのが、もったいなくて全体を観ることに徹しました。
上手、中央、下手と3つに分かれた男役さんたちが順番にかがんだり、手を上げたりするのが、本当に統制が取れてて美しかったです。
後半に轟さんが一人で踊る場面があるのですが、ライブ・ビューイングで拝見した時、洗練された姿勢、計算された顔の角度と目線の流し方、強い意志を湛えた瞳の色、そして指先まで神経が通っている手の形が、あまりにも美しくて、圧倒されました。
一部の心無い宝塚ファンの批判に耐えながら、宝塚の伝統を守り伝えていくために30年以上男役に徹し追求されてこられた集大成を感じ、涙が溢れてきました。
バックグラウンドが無いのに、泣いた黒燕尾は今回が初めてでした。
それくらい、わたしの心に感じるものがあったんだと思います。
あんなに美しく、凛々しい黒燕尾ダンスは初めてでした。
観れて良かったです。
この後は各組若手男役さんたちの見せ場になりました。
タカラヅカ・ソングを歌い継いでいきます。
なかでも『パレード・タカラヅカ』のレイちゃんと美弥ちゃんのデュエットは美の襲撃といっても良いのでは?
まさかこの美しい二人がデュエットする日が来ようとは一体誰が想像したでしょう。
サイトー先生、ありがとうございます!
ヅカ生活一年の締め括りに良い目の保養になりました
ちなみに、美弥ちゃんの髪型はお稽古場の時の方が好きです。
(アッシュ・グレー色の髪がふわくしゅっとしてて、すんごく可愛い)
望海さんが『夢人』を歌ってくれた時は、嬉しかったです〜
この歌はホントに好きで、イントロが流れた時(うそっ!?まさか?!え〜うれしいぃ〜)と一人テンションが上がりました。
寂しい時、物悲しい時、この歌に何回も心を慰められました。
望海さんの声は、かなめさんよりも力強くて、大きく包み込むような温かさがあり、まなとさんの声質と似てるなぁと思いました。
来年の「凱旋門」も楽しみですが、ぜひとも望海さんには任期中に「仮面のロマネスク」と「エリザベート」を演って欲しいです。
今年のタカラヅカ・スペシャルは、個人的に一番好きな構成でした。
明るく華やかな、ザ・宝塚のレビューを堪能できました。
DVDが発売されたら、今度こそ買おう!と思ってます。
今年のは楽曲割愛がありませんように・・・。