https://realsound.jp/2020/07/post-579749.html
筆者のように芸能関連のライターの仕事をしていると、「今までどんな有名人に会ったことがあるのか」とよく尋ねられる。そのなかでも圧倒的に多かった問いは「キムタクは?」である。
筆者が初めて「実物のキムタク」を見たのは、2017年に京都で催された映画『無限の住人』のイベント取材時だ。これまで数多くの著名人にインタビューなどをおこなってきたが、木村拓哉に関しては「本物だ!」という、これまで仕事では抱いたことがなかった感激がわき上がった。彼はそれくらい特別な存在だ。
「2020年の木村拓哉」を語る上で絶対に外してはいけないドラマが、1月にオンエアされた『教場』である。警察学校を舞台に、木村演じる冷酷無比な教官・風間公親が、厳格なルールや監視下を敷き、生徒たちをふるいにかけていく物語だ。
先述したように木村は若々しい役が多かった。でもこの『教場』を機に、実際の年齢相応の、腹に一物を抱えた中年役が増えていきそうな予感がしている。