〜続き
「はぁ、、、」
「このケータイだって、返すつもりないから用意したんでしょ?」
『ケータイ解約するっていってたから』
「だからなに?」
『子供家でみるなら、連絡手段いるでしょ』
「解約してもおれのもんでしょ」
「なくてもいけてたよ」
『いや、私がいけないよ。子供になんかあったらどうすんの?』
「解約するから、返さなくていいっておかしいでしょ」
「こんなケータイ契約するなら、返せばいいって話でしょ」
「これもったところで、なんも使わなかったら意味ない話」
旦那のメッセージに淡々と返信する私。
旦那は何だかんだ私の言葉尻をとって、いい返してくるから、なかなか話がまとまらない。
『解約は一緒にいくつもりだったから』
「で、どうするの?返すの?返さないの?」
『解約するつもりで、そのケータイ契約したの』
「解約したときにすればよかった話でしょ」
「何一人で行って、契約してるの?」
「その時点で返す気ないんだなって思うでしょ」
『なら、全部返して明日からいろいろ一緒にするよ』
「何を?」
『ケータイ解約したり、車売ったり』
『休み5日間もあるし、一緒にしたらいいよ』
本来ならば次の日から私の実家に帰るつもりだった。
私と子供だけで帰ってもよかったけど、旦那の家族にこんな時期に帰らない方がいいよって言われたため、帰ることは断念していた。
「別にいいけど。金かかるから用意しときなよ」
『車の?』
「ケータイとかも」
『違約金とかね!』
「車だって150万はいるからね」
「ケータイも機種代とかもいるし」
『わかったよ』
お金がいるから私が怯むとでも思ったのか、こうやってつっこんでくる旦那。
浅はかな考えだ。
「やっぱりいいや。一生払っていけばいいや」
『何を?』
「全部」
『?』
「なんで俺がそんなことをしなくちゃならないんだ」
『不倫したから』
「意味がわからんよ」
『こっちが意味がわからないよ』
「なんでこっちが譲渡しなくちゃならない。」
『え?』
「わけがわからん」
『いや私がわからんよ』
譲渡?自分は悪いことばっかりしたのに、なんもなしで今まで通りって?
そんな甘い話があるか。
「一生払い続ければいい」
『何を?』
「頭悪すぎ。もういいよ。」
「返すのか返さないのか」
『ケータイのこととか一緒にするなら返すよ』
「なんでしなきゃならない?まずそこがおかしいわ」
『おかしい?』
「うん。無駄な金しかかからないじゃん」
『勝手に車契約して、車のローンが増えたのがすでに無駄だよ』
「そうだね。じゃあ150万用意してね」
『わかったよ』
お前にかかるお金がすべて無駄だとでも言ってやればよかったかな(笑)
でもこのときの私は離婚しまいと一生懸命で、離婚はしないけど、清算できるものは清算したかったのだ。
旦那はいつまでたっても折れない私にきっとイライラしてただろう。
今までが甘々の私だったからな。
いつもの私だったら、折れてしまってたと思う。
でもそうはいかない、、、と自分なりに必死だった。