イラストのような状態の人を、わたしは「悪い」といったようには考えません。


「苦しそうだな。
あのようになるまでに、ずいぶん色々とあったのだろうな」
と思います。


 いつも言いますように、人にはそれぞれ事情、歴史があります。


 「話せばわかる」とはわたしは考えていません。


 人はすべては分かり合えないものだという(とら)え方をしています。



 わたし達は今、限られた価値観の中で「みんなと同じようになりなさい」という画一化教育を受けた時代の反動の中を生きているとも言える側面があるでしょう。


 特に、
「個性が無視された」とか「他者の考え方は自分にとって苦しい」といったようなことを感じている人々にとっては、誰しもが本来持っていた自分独自の視点というものをとりもどすために、自分と他者とを分離する段階が必要な場合があります。


 その上での話なのですが、他者と自分を切り離した(のち)の話についてお話します。


 自分と似た人たちとだけ付き合うということも勿論自由です。


 目的は「自分が気分よく生きるため」であり、そのためには何を選択しようとも、各人の好みや自由に任されています。


 ただ、わたし達人間は、どうしても「自分だけが正しい」と考えがちですので、ネガティブな心理が土台のまま「人それぞれ」で他者を切り離して人間関係を終わりにしてしまうと、どうしても争いの火種になりかねない可能性が生じるのです。


 ですので、次の段階をお伝えしたいと思います。それは「自分とは意見も好みも違う他者とであっても、平和に共存できる」というステージがありますよ、ということです。


 このステージは、いつもわたしがお示ししている『自分らしい幸福への全貌図』の一番上の領域である「自分らしい人生展開」の段階です。いつも「この段階はある意味サレンダーの領域です」と言っていますが、今回の記事は「他者との関係」という側面から説明しています。
 




 『マイ・ワールド』はポジティブではありますが、ある程度閉じた領域で生きていても生きていくことが可能であり、他者との関わりを遮断したり断念したりしていても、幸福には暮らせる段階です。


 そして『マイ・ワールド』の上に位置する「自分らしい人生展開」の段階は、『マイ・ワールド』で築き上げた自分自身との信頼関係を土台とし、自覚の有無に関係なく、人類や地球全域といった「全体」の中の一部として、上限のない自分として機能する段階なのです。こうなると自動的に「平和的共存」ができている精神状態になっている傾向が顕著に見られるようになるものです。


 最上段「自分らしい人生展開」の状態を目指すのかどうかは人それぞれで、使命や設定によってもまちまちであり、自他への無理強いは禁物です。


 一応お伝えしておきますと、人によっては『マイ・ワールド』の段階でも色々なことが可能になっては来るのですが、「自分らしい人生展開」の段階に来て、ようやく「本物の他者貢献」ということについて考え始めても大丈夫な状態となります。


 ケースバイケースではありますが、大抵の場合においては『マイ・ワールド』がしっかり確立するまでは、「他者への貢献」については考えずに、まずはご自分を幸福にできる力をしっかり身につけたほうが無難です。
 

 さて、知っておくとのちのち役に立つかもしれませんので、本物の「健全な他者貢献」もできる段階である「自分らしい人生展開」に行くための意識の持ち方の具体的なもののうちの一つをお話します。

 
 それは、「他者とは、結局はわかりあえないけれども、もしも話が合う部分があったならうれしいよね」と、
違いではなく共通点を見出すことであり、「平和的共存」のコツのひとつです。


 もちろん議題にもよるのですが、「みんな一緒」と主張するだけでは反感を喰うこともありますし、また違いばかりを唱えていては(いさか)いの原因となることもあるために、大切なことですのでお伝えしています。


 共通点も、相違(そうい)点も、両方とも見えている上で、どうにかして工夫をして「平和的共存」を選択するのが人間関係における知性の使いどころのうちのひとつとも言えるでしょう。


 人間関係については、当然、これだけが問題なのではありませんが、しかしこれを意識する人が増えれば個人間の(いさか)いだけでなく、国家間の戦争もなくなる確率は高まるでしょう。


 「平和的共存」を意識して人間社会で生活していると、色々なことに気が付くことと同時に、一方では細かいことには気がとられなくなるという、ある意味面白い状態になるのでおすすめです。これは「現状の外側()つ上位の概念を知ることによって抽象度(ちゅうしょうど)が上がるから」と説明することもできます。


 いずれにしても、今の自分に無理をさせずに、ゆっくり、自分の現状と丁寧に向き合って、人生を進めていきましょう。


 最後になりますが、これがメインでもいいくらい大切なことなのですが、
そもそも、一体何が「人それぞれ」なのかというと、ここでは大まかに「自分と一致するための対象が人それぞれ」なのであり、
また一体何が「みんな一緒」なのかというと、「本来の自分と一致すると幸福度が高まる」ということである、とお伝えしておきたいと思います。


 大事なことなので今後もちょくちょくお伝えしようと思っています。

 


 ではまた・・・。