お母様は
あなたのためよ・心配なのよ
と繰り返し囁きます
手を伸ばす、なんて
はしたないことよ
伸ばしちゃ・・いけないの?
それなら
伸ばさなくとも
迎えにきてよ
救いにきてよ
プリンセスはお城に閉じ込められています
お母様の愛情を受けとってから
まだ受けとっていないの
だから待って
準備ができていないの
お母様が先
求婚する者はあれど
プリンセスはお城に閉じ込められたままです
お父様や伯母様、乳母は
あんなに優しく慈しんでくれたのに
プリンセスは目が痛くなるほどに泣き暮らしました
そんなことが何日も何十日も続いて
プリンセスはとうとうお母様を諦めました
わたくしがわたくしを救おう
わたくしが自身を迎えに行こう
強く決意して
どうしたらお城を脱け出せるか考えはじめました
そこに王子様が登場します
そのお話はまたいつか。