恋といへば

薄きことなり

然れども

我は忘れじ

恋は死ぬとも



どんなに苦しく、切実なことであっても言葉に出してしまえば、

薄っぺらな深みのないものになってしまいます。

私は恋に焦がれて死ぬことがあっても、

相手の人を忘れないでしょう。



「声に出して読みたい万葉の恋歌」

松永 暢史  河出書房新社