
1993年、サンディエゴ。
小説『NEON』の物語が始まった頃、セスとアレックスは15歳でした。
この二人、実はどちらも音楽が大好きです。
ただ、音楽との付き合い方が少し違います。
セスは、いわゆる音楽オタク。
ロックだけではなく、ジャズまで聴きます。
第一話では、スケートパークにいつもヘッドホンをして現れる少年。
毎日のように違うバンドTシャツを着ています。
好きなものが、服にも出てしまうタイプなのでしょう。
一方、アレックス。
彼の父親はギタリストです。
小さい頃から、家にはいろいろな音楽がありました。
だから、アレックスの音楽の好みも幅広い。
ブリティッシュ系の音楽も好きです。
部屋には、イギリスのアイドルグループ、Take Thatのポスターが貼ってあった……という設定もあります。
1993年といえば、Take Thatがイギリスで大人気だった時代。
ロックも好き。
でも、アイドルグループだって好き。
アレックスにとっては、別に矛盾することではないのでしょう。
そして、この二人が15歳だった1993年。
音楽を聴く方法も、今とは少し違いました。
CDを買ったり、借りたり。
ラジオで気になる曲を見つけたり。
カセットテープに録音したり。
気に入ったアルバムを、何度も繰り返し聴いたり。
好きな曲を見つけたら、すぐに何でも聴ける時代ではありません。
でも、音楽が好きな二人なら、きっと話の種には困らなかったでしょうね。
ちなみに。
NEONの各話には「Today's Music」がついています。
こちらは、登場人物が実際に聴いていた音楽とは限りません。
読者のためのBGMです。
1993年の物語に、もっと後の時代の曲がついていることもあります。
いいんです。😑
その場面を読むときに流してほしい音楽なので。
歌詞が物語と関係ないこともあります。
音や雰囲気で選んでいる場合もあります。
彼らが生きていた時代の音楽と、読者がNEONを読むときの音楽。
この二つを、それぞれ楽しんでもらえたら嬉しいです。
1993年。
あなたの部屋には、誰のポスターが貼ってありましたか?
——NEON制作室・アイコ