
1993年7月。
カリフォルニア州サンディエゴ。
小説『NEON』の第一話には、ひとつのスケートパークが登場します。
海の近くで過ごす、15歳の夏。
暑い午後、コンクリートから照り返す太陽。
スケートボードのウィールが地面を擦る音。
ワックスの匂い。
誰かが派手に転ぶ音。
上手い子たちは中央で滑り、初心者は端のほうにいる。
そんな場所です。
このスケートパークは、実在する施設ではありません。
NEONの物語のために作られた、架空の場所です。
でも、その周りにある街は実在します。
サンディエゴの北側、デルマー周辺。
海が近く、スケートやサーフィンが日常にある土地。
第一話のAlexは、そんな街をスケートボードで移動しながら、パークへ通っています。
そして、そこにはいつも、ヘッドホンをした少年がいる。
毎日のように違うバンドTシャツを着て、一人で滑っている少年。
Sethです。
まだ、お互いのことをよく知らない二人。
でも、この場所から少しずつ、二人の時間が始まっていきます。
NEONには、実在する街も、架空の場所も登場します。
場所をひとつ作るときにも、その街の気候や道路、そこに集まる人たちの暮らしを考えます。
架空のスケートパークでも、1993年のサンディエゴに本当にありそうな場所にしたいから。
物語を読んだあと、地図でデルマーを探してみるのも面白いかもしれません。
その街のどこかに、AlexとSethが滑っていたスケートパークがある。
そんなふうに想像してもらえたら嬉しいです。
📖 小説『NEON』第001話「出会い」
1993年、サンディエゴ。
AlexとSeth、二人が出会う夏の物語は、noteで公開しています。
——NEON制作室・アイコ