ほとんど興味がなかった[サブスク]を始めた理由は、推しがLINE MUSICでキャンペーンを始めたからで、
昨年、俺が世界でいちばんキュートなアーティストだと思っている岩橋玄樹が、LINE MUSICで
「新曲を525回以上再生して、そのスクショを送るともれなく待ち受け画像をプレゼント」
と言うキャンペーンを行い、
それの応募にはLINE MUSICに登録しないといけないということで会員になった。
どちらかと言えばネガティブに見ていたサブスクだけど、いざ使ってみるととても便利で、
思ったよりも曲数があったので、多数の「興味」があった曲を聴くことが出来た。
でも一つだけ不満があったのが作詞作曲や編曲者のクレジットがなかったこと。
アートワークについては単に配信で曲を買うのも同じだから割り切るしかないけど、
誰が作ったかの情報がないのは残念だ。
後は演奏してるミュージャンのクレジットなども欲しいし、
もう1つ踏み込めばアルバムの場合はプロデューサーなどのクレジットも知りたい。
サブスクを楽しんでる人たちはそんなクレジットは不要で、曲だけ聴ければいいのだろう。
考えを変えると誰が作ったとか、それこそ誰が歌ってるかすらも不要で、
シンプルにそれが「いい曲」か否かだけで判断出来れば素晴らしいとも言える。
しかし、俺はやはりクレジットが欲しいし、なんならアートワークも欲しい。
かつて長らく廃盤だった昭和の名盤がようやくCD化されて「やっと聴ける!」「ついに再発だ!」と喜んでCDを買ったら、
「元々の歌詞カードに載ってた写真が全部カット」
「オリジナル盤にはミニ写真集がついてたのにCDでは復刻されてない…」
音は良くても歌詞カードが省略されててガッカリといった嘆きをしていた人間からすると随分と時代が変わってしまったように感じる。
1月に大塚博堂さんが残した7枚のオリジナルアルバムが紙ジャケットCDとして一挙再発された。
配信もあるのか、サブスク解禁か、そんなことは端から調べてもいない。
1~6枚目までは最後にCD化されたのが1994年の事で、
7枚目のラストアルバムは今回が初CD化。
博堂さんのことを考えれば今回手に入れておかないと早々何度も再発はされないだろう。
そんな訳で嬉々として7枚のCDを手に入れた。
帯は巻帯が再現されていて、裏面の広告の部分も可能な限り再現。
歌詞カードはオリジナル盤のものをCDジャケット4枚弱のサイズで復刻し、折りたたまれたものが入っている。
ひとつだけ変更されてるのが曲数の表記が通し番号になっていて、A面とかsideBとかの表記は修正されていた。
ともかくCDが売れない、昔のように音楽の商売が厳しい時代だと言うのにとても丁寧な復刻だ。
再発だからと廉価ではなく、3080円の価格も納得の出来栄え。
まだ時間がなくて音は聴けていないので肝心な所については話を避けるけど、とにかく満足なな作りだ。
とりあえずは博堂さんの再発の決定版と言えるだろう。
そんな訳で、改めてサブスクや配信では味わえない現物の良さ、満たされる物欲を最大限に感じている。
2023年2月7日-はるた