雉も鳴かずばズビズバー -8ページ目

世田谷で三谷幸喜の芝居をみる。今回は原作もの。ニールサイモン作の演出である。

アメリカでマッカーシズムが吹き荒れた時代、ショービジネスが大衆文化に徐々に飲み込まれていく過程で、それまでの良質なコメディが受け入れられなくなり、シナリオライターたちも、あるものは時流に乗ってハリウッドで成功し、あるものは没落し、選別されていく。そんな、厳しい時代を生きたニール自身の自伝でもあるし、遅れて80年代から芝居の世界で生きてきた三谷本人を重ねた自伝でもある。

そんな話を笑いで優しく絡め取る、うまい役者たちの全身演技を捧げた2時間の芝居はとても楽しかったです。