劇場版パトレイバー2がサンドリニューアル版として公開されるというので、それならばと、劇中で柘植一味が決起した2/26に合わせて見に行った。
押井作品では多分一番好きな映画。93年に東銀座の東劇で見て以来、28年ぶりのスクリーンでの鑑賞を楽しみにしてたわけです。
但し、4DXとやらが、何かは知らずに。。。
冒頭、PKO派遣された陸自レイバーの戦闘シーンでは、銃撃に合わせて劇場内の壁がぴかぴかフラーッシュ!、耳元をひゅんひゅんと風が吹く、直撃弾を受けると座席が揺れる。折角のビールやポップコーンが吹っ飛びそうになる。
なんじゃこりゃ?これが4DXか!
雨のシーンでは霧吹きのような仕掛けで顔にぷしゅぷしゅ水がかかる。雪のシーンでは紅白の演出のように天井から雪のようなものがふわふわと降ってくる。車がカーブするのに合わせて座席が傾く。
と、すべてがそんな調子。。。。こんな演出要るか?映画見るっていうレベルじゃねぇぞ!。と。
昔、ゴダールが「戦車が近づいてくると戦車の音が大きくなって画面を横切るといった退屈で単調なドルビーの使い方にはうんざりさせられる」みたいなことを言ったのをどこかで読んだのを思い出した。
押井さんも最も嫌いそうな演出なんだけど、どう思ってんだろ?
映画や演劇は作品そのものに加えて、見る側の視点も重要で、それが合わさって作品として完結する、と思っています。見る側の視点は自由で、眼前に現れるキャラクターに感情移入するもよし、神の視点で俯瞰して眺めるもよし。
ただ、この4DX演出は、見る側にそこに映ってる演者の体験を強要します。しかもチープに。
と、いろいろ4DXに持っていかれたわけですが、映像的には特段リニューアルは無し。決起部隊の攻撃ヘリが、当時開発されたばかりの佃リバーシティの高層マンション群をすり抜けながら、勝鬨橋、佃大橋、永代橋、墨田川大橋を次々と爆破し、アメ横脇を飛行して消防庁を爆撃するシーンは、4DXに関係なく、映画史に残る名シーンだと改めて思いました。
同館では次回はインディジョーンズの4DX版が公開予定。
なるほどこれならわかる。
いっそ、小津作品とか4DX化したらいんじゃないかな?
東京物語とか、はとバスのシーンで位しか座席は揺れないぜ。

