hal pianolessonsハルピアノ教室です。



レッスンでよく使っているバーナムについて。

私が子どもの頃は今ほど、バーナムが定番テキストととして使われておらず、教えるようになってから知りました。


テキストはとてもシンプルなつくりで、導入の二冊は、一段または二段の曲が多く、譜読みもしやすいです。

譜読みがしやすく、棒人間の絵でイメージもつかみやすく、簡単だろうと思われがちですが、様々な基礎力が身につくように作られているなぁと教えながらよく思います。


ミニブックでは、はじめのページで、スタッカート、スラーが出てきます。

曲らしい曲になってスタッカートをやろうとするとなかなか大変ですが、音数が少ない中でジャンプやはずむイメージを持って、1音1音スタッカートの感覚をつかむことができ、効果的です。


スラーについても同じで、ニ音のスラーを弾く感覚をここでつかんでおくと、曲で出てきた時にも、あの感じで弾けばいい、と応用できます。


また、はれとくもり、という課題では、音色の違いに耳を傾ける練習ができます。

それまではどんな曲も割と元気に、同じ雰囲気で弾いていた生徒さんも、はれとくもりの違いを聴き分けてもらうと、すんなり違った音色を出せるようになります。


深呼吸では、フレーズが終わるごとに呼吸をする感覚をつかむことができます。


まだまだ色々なテクニックが出てきますが、棒人間の体の動きをイメージしながら、基礎を身につけるのにおすすめのテキストです。