hal pianolessonsハルピアノ教室です。



日頃、ピアノのレッスンをしていて、楽譜の記号や表示の言葉の意味を伝える時、音のイメージやニュアンスが伝わりきらない、と思うことがよくあります。


一から教えている生徒さんには、毎回、実際に弾いた音を聴いてもらうことで自然とつかめるようになることが多いですが、感覚としてつかめるようになるまでは、ニュアンスをどう伝えるかが大事、と思います。


フォルテやアクセントを強く、と意味だけを伝えると、言葉の通り、硬い指で上から強く弾こうとしてしまいがちです。

先日、アクセントの弾き方について、鍵盤に指を置いておいてぎゅっとする感じで弾くといいよと伝えました。


また、スタッカートは音を切る、という意味だけれど、切るだけでなく、もう少し軽快な、はずむような音のイメージを出すには、指を硬くして上から落としても、弾んだ音にはならず、指の力を抜いて弾いた瞬間軽く跳ね返るような感覚をつかめると、自然なスタッカートになります。


初心者の方の場合、ピアノを弾く、と意識すると、必要以上に力が入ってしまいがちですが、弾くというより、鍵盤にどう触れるか、どう離すか、を体の感覚でつかむということなのだな、とふと思いました。


生徒さんが様々なタッチ、感覚をつかめるよう伝え方を工夫していきたいと思います。