病状説明の翌日。
介護保険の手続きを済ませたことを報告するために、地域連携の看護師さんに連絡をすると、夫抜きでゆっくり話す時間が取れないかな?ということで、病院に出向くことになりました。
看護師さんからは、退院後の訪問看護や訪問診療の話とあわせて、もしもの時のために違う病院の緩和ケア病棟の申し込みをした方がいいのでは、という話もありました。
夫はどう思うだろう。病状説明で緩和に移行するとは言われたけど、検査数値が改善すれば抗がん剤治療をできるという望みを持っているんじゃないかな…。だとしたら、この病院を離れることには抵抗があるんじゃないかな。
とはいえ、緩和ケア病棟を希望してもすぐに入れるわけじゃない。とりあえず申し込みだけでもすることにしました。
あと、時間があれば先生が家族にだけ話したいことがあるとのこと。
先生の話は、いざという時の延命処置を希望するかどうか、あと急遽入院という場合にこの病院だと満床のことがあるので、やはり緩和ケア病棟は確保しておいた方がいいということでした。
退院後、夫の両親がこちらに来ると言っていたので、私からは退院していられる期間はどれくらいあるのか聞いてみました。
先生の答えは、「1か月ないんじゃないかと思う。」
それは、どういう意味かと聞くと、「急変の可能性もあり、1か月後どうなっているかわからない。」
夫にはショックを受けるから先生は言わなかったけど、つまり余命1か月ってことです。
先週まで治療に希望を持っていたのに、なんでもう残された時間が1か月なんだろう。信じられない気持ちでいっぱいでした。